A Global Game
– 𝘞𝘦’𝘳𝘦 𝘱𝘳𝘰𝘶𝘥 𝘵𝘰 𝘴𝘩𝘢𝘳𝘦 𝘴𝘪𝘹 𝘶𝘯𝘪𝘲𝘶𝘦 𝘴𝘵𝘰𝘳𝘪𝘦𝘴 𝘥𝘰𝘤𝘶𝘮𝘦𝘯𝘵𝘪𝘯𝘨 𝘦𝘢𝘤𝘩 𝘰𝘧 𝘰𝘶𝘳 𝘪𝘯𝘵𝘦𝘳𝘯𝘢𝘵𝘪𝘰𝘯𝘢𝘭 𝘱𝘭𝘢𝘺𝘦𝘳𝘴’ 𝘫𝘰𝘶𝘳𝘯𝘦𝘺𝘴 𝘵𝘰 𝘵𝘩𝘦 𝘛𝘩𝘶𝘯𝘥𝘦𝘳.
A Global Game by Nick Gallo
これは、サンダーのリポーターであるニック・ギャロが綴る、サンダーに所属する6人の外国籍選手がサンダーに辿り着くまでのストーリー。
6人それぞれのユニークな物語を日本語でお届けします。
Danilo Gallinari from Sant’Angelo Lodigiano, Italy
イタリアのサンタンジェロ・ロディジャーノからやってきたダニーロ・ガリナーリの物語
遡ること1980年代、NBAのコーチを長年務めるマイク・ダントーニは、米国での選手としてのキャリアを放棄して、代わりにヨーロッパで最もシックな都市のひとつであるミラノでプレイする選択をした。
オリンピア・ミラノでダントーニと共にプレイしたのは、コービー・ブライアントの父親ジェリー・ビーン・ブライアントのような選手を相手にリバウンドを取り、ディフェンス面でダーティワークをするロックダウンディフェンダーで、名前はヴィットーリオ・ガリナーリといった。
20年後、ヴィットーリオの息子のダニーロは、コートでの彼のパフォーマンスを見るためにNBAのスカウトから数多くの訪問を受けていたが、注目されていたのは父親とは異なるスキルセットだった。
とても滑らかなジャンプシュート、得点の才能、そしてその年齢をはるかに上回る抜け目のなさを持ち合わせるヴィットーリオの息子は、オフェンスの天才だったのだ。
ダニーロは、父親と同じオリンピア・ミラノでプレイしながら、2008年には19歳でイタリアリーグのMVPを獲得している。
そして2004年、ダニーロは故郷のサンタンジェロ・ロディジャーノ近くのクラブでプロとしてプレイし始めた。
ユーロリーグのライジングスター賞を受賞した後、ダニーロは、モランド・ボロニーニ宮殿や聖アントニオ・アバーデ教会などのランドマークのある地元から、エンパイア・ステート・ビルディングやセントラルパークのあるNYへ引っ越した。
彼は、ヴィットーリオ、母親のマリリサ、弟のフェデリコをイタリアに残していったが、今も弟とは毎日話している。
2008年、ダニーロは全体5位指名でニックスにドラフトされ、2011年にカーメロ・アンソニーと引き換えにナゲッツにトレードされるまでNYでプレイした。
2011-12シーズンが12月に始まるのを待つ間、彼はミラノのチームで短期間プレイしていた。また今も、2019年FIBAワールドカップにも出場したイタリア代表チームの重要なメンバーである。
ダニーロは2017年にクリッパーズと契約し、2019年驚きのプレイオフ出場に貢献した後、昨年の夏にサンダーにやってきた。
OKCにはダニーロがいて、ミシガンのロチェスター大でフェデリコがプレイする今、ガリナーリ一家は、大西洋を越えただけでなく、アメリカ国内でもその活躍の場を広げている。
その他の外国籍選手のストーリー