【プレスティ会見】サンダーの将来を預ける監督としてのデイグノートHCに対する信頼度は?
Mark Daigneault HC
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2023年9月27日(日本時間28日)、オクラホマシティにあるION(アイオン)と呼ばれるオクラホマシティ・サンダーの練習施設で、メディアデーを前にサム・プレスティGMのプレシーズン記者会見が行われた。

会見はOKC時間の午前10時に始まり、2時間近く続いた。これは昨年とほぼ同じだ。

プレスティGMの会見は長くなることが多い。

どんな時も、プレスティGMは会見の最初にオープニングスピーチをする。

そして、そのスピーチはメディアに対してだけでなく、その現場にいない関係者やファンに対してのメッセージでもある。

その後、記者からの質問に答えるのだが、質疑応答だけで90分近くを費やす割に、その質問数は必ずしも多くはないように感じる。

その理由は、プレスティGMがそれぞれの質問に対して、とても真摯に、とても丁寧に答えるからだと思う。

そして、その回答のなかには、ときに音楽や本、他のスポーツやミュージカルなどあらゆるエピソードが織り交ぜられる。

端的に結論だけを聞きたい人には長すぎてつらいかもしれないが、私はいつも彼の話に聞き入ってしまう。

プレスティGMが選ぶ言葉や表現のその奥深さと、彼の口から溢れ出るその豊富な知識につくづく感心しつつ、私は頭をフル回転させてなくてはならなくなる。

ついていけない話題、理解できない表現、馴染みのない単語に惑わされることのないように、彼が伝えようとするメッセージに耳を傾ける。

不思議なことに、その場でそのメッセージは沁みてくるのだが、改めて会見を聞くといろんなことが漏れていることがわかる。

ということで、今年はプレスティGMの言葉選びにできるだけ忠実に、その会見の内容をまとめていこうと思う。

 

デイグノートHCはサンダーを望む場所へ導けるのか?彼への信頼度は?

背景

サンダーは7月19日(日本時間20日)、マーク・デイグノートHCと複数年の延長契約を結んだ。

これは、彼に対するプレスティGMの信頼の証であり、育成に強いマークHCが今のサンダーに必要な存在であることの証だ。

しかし、サンダーはここからさらに強くなっていかなければならない。プレイオフを目指し、優勝を目指し、第2の山の頂上を目指さなければならない。そのコーチとして、マークHCが適切なのかどうかは未知数だ。

ということで、延長契約を結んだ経緯も含めて、質問が飛んだ。

以下、質問と回答。

——この夏、マークと延長契約を結んだが、チーム望む場所へと導く存在として彼をどの程度信頼している?

プレスティ:これは最初から言っていることだが、彼はこのチームや組織にとても合っていると思う。

彼がすごいのは、組織のビジョンを受け止め、それを日々コートにもたらしていることだ。彼は私たちの仕事のやり方を本当に信じている。彼は「発見のマインドセット」や「初心者のマインドセット」を持つことの大切さを信じている。彼は喜んで新しいことに挑戦する。

彼は全体的に人に対してかなり楽観的な見方をしていると感じるが、そういうものを非常に悲観的な環境や否定的な環境の中で育み発達させていくのはとても難しいと思うんだ。でも、彼はそれを実践していて、成功に不可欠な特定の原則について説明することでその点とのバランスをうまくとっている。

それは私たちのやり方で、必ずしもすべての人の原則ではないが、ここで重要なことは確かで、彼はそれを支持しているんだ。

彼はここにいるみんなとうまく交流していて、それは私たちにとって重要なことだ。なぜなら、談話やコミュニケーション、アイデアに挑戦すること、さまざまなことに対する意見が違ってもそれを個人的に受け取らない能力などは、この組織全体を通して、私たちの成し遂げた進歩の大きな要因だと思っているから。

ただ、繰り返しになるが、それは昨年に始まったことではない。彼がOKCブルーのヘッドコーチになるまでの過程でも、数年前にサンダーのHCに就任したときもそうだった。

私たち同様、彼にもチャレンジが引き続き訪れるだろうが、彼には、向上し続け、新しい環境に適応し続けることができると思う。

彼と仕事をするのは楽しい。本当に楽しいんだよ。彼は優しい心の持ち主で、組織を大事にしているし、選手のことを本当に気にかけている。競争心もある。彼はすごく負けず嫌いなんだ。

彼と一緒に問題解決に取り組むのも楽しいんだ。この組織の他の人たちも似たような考え方を持っていて、そういう人たちと一緒に仕事ができるのは本当に幸運だと思っている。

私見:マークHCの選手との関係

もともとマークは「育成」を意識している人で、それは教育者の母親を見て育ったことが大きい。

彼のバックグラウンドについてはこちらの記事を参照。

ここまでのサンダーの選手たちを見ていれば、育成がうまいことは明らか。

そしてもうひとつは、マークは「関係を作ること」を意識している人で、それはまさに今回プレスティGMも言及したコミュニケーションから始まる。

チーム練習の様子をシェアしたときに何度か伝えているので知っているファンも多いと思うけれど、マークHCは本当によく選手と交流を図っている。

メディアが見ているほんのわずかな時間でも、選手と立ち話をしたり、ベンチの隣に呼んで話し込んだりしている様子を見ると、おそらく普段からオープンであることがうかがえる。

こんなこともあった。

メディアの囲み取材が始まる直前、コートの反対側からマークHCがこちらに向かって歩いてきた。私たちは始まるぞと思って少し準備をする。

その時、後ろからジェイリン・ウィリアムズ(JWill)がマークを呼び止めた。するとマークはメディアよりも選手を優先し(それが当然だと思うけれど)、JWillの話が終わるまでつきあっていた。

いつでも気軽に上司に話しかけられる。そして相手がちゃんと耳を傾けてくれる。

私だったらそんな会社で働きたいと思うし、きっと選手たちも気持ちよく仕事をしていると思う。

彼がサンダーを優勝に導けるコーチかはわからない。

でも、選手がマークHCを信頼し、彼のもとで一生懸命取り組めば自分もチームも成長できるという実感があれば、結果は自ずとついてくるのではないだろうか。

 

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