
OKCからこんにちは。
YOKOです。
2020-21シーズンが始まって約1ヶ月が経ち、ここまででオクラホマシティ・サンダーは13試合で6勝7敗。
負け越しているけれど、この1ヶ月だけでも見所が多くて、ものすごく楽しませてもらっています。
勝つことがすべてじゃない今の状況は、ファンとしてとても心穏やかにチームを見守ることができるのがホントに幸せだなあと感じます。
もちろん選手は勝ちにいってると思うけれど、でもそれでも、負けてもそこから学び、チャンスを活かして成長につなげていこうとしているのも伝わってくるのも大好きです。
ルーキーのポクことアレクセイ・ポクシェフスキーとテオ・マレドンが、毎試合可能性を見せつつも、何かしら失敗してそこから成長していく様子。
昨シーズンよりも出場機会も役割も増えたマスキーことマイク・ムスカラさんのプロフェッショナルな仕事ぶり。
昨シーズンほとんど出場していないアイザイア・ロビーや、新しくやってきたケンリッチ・ウィリアムをはじめとした、セカンドチャンスを掴もうとする選手たちの気持ちの入った熱いプレイの連続。
本来はコンテンダーチームに行きたいはずのベテラン選手、ジョージ・ヒルとアル・ホーフォードが、若いチームのひたむきでがむしゃらなサンダー・バスケットボールに感化されながら、リーダーシップを発揮する姿。
そして、何より、昨シーズンからのメンバーであり、今シーズンはサンダーの中心となってチームをリードするようになった若手コア、SGAことシェイ・ギルジャス・アレクサンダー、ベイズことダリアス・ベイズリー、ルーことルーゲンツ・ドート、ハミことハミドゥ・ディアロの4人の自覚と自信と飛躍的な成長。
一人ひとりの選手のことを書きたいくらい、このチームは見ていて本当に楽しい!
これからも楽しみで仕方ないわけですが、今回は、サンダーの若手コア4人についてサンダー公式のニック・ギャロが書いた記事があり、そこで紹介されていた映像の中身をシェアしたくて、彼らについて私なりにまとめてみることにしました。
参考記事:Youth Corps by Nick Gallo
若いけど頼もしい4人
サンダーの若手コアメンバー、ここで挙げるのは4人なんですが、ホントにまだまだ若いのです。
3年目のシェイが22歳、2年目のベイズは20歳、同じく2年目のドートが21歳で、3年目のハミは22歳。
シェイは昨シーズンと変わらずスタメンで、でも今は彼がメインのPGに(記録は1試合平均33.4分の出場で、21得点、6.2アシスト、5.3リバウンド)。
ベイズとドートはスタメン固定になって、守るのは相手チームの主力選手。
ベイズの記録は1試合平均29.2分の出場で、10.5得点、1.4アシスト、7.2リバウンド、1.1ブロック。
ドートの記録は1試合平均28.3分の出場で、13.4得点、0.9アシスト、3.9リバウンド、1.1スティール。
ハミはセカンドユニットをリードし、そして時には起爆剤となる(記録は1試合平均20.2分の出場で、11.1得点、1.7アシスト、5.0リバウンド、0.9スティール)。
それぞれが確実に、昨シーズンよりも出場時間も増え、役割も大きくなり、チームをリードする存在になっています。
「彼らは責任を担うこと、そのチャンスを切望している。自分のゲームに磨きをかけて進化させることも、リードすることやリードすることを学ぶことも、心から望んでいるんだ」
そんなサム・プレスティGMの言葉どおり、4人とも、今シーズン自分に巡ってきたチャレンジに前向きに向き合って、しっかり結果を出していると思います。
チームをリードしていくことについてシェイは、「僕らの性格はバッチリだと思うね」と話しています。
「僕らは皆めちゃくちゃ負けず嫌いで、全員が勝ちたいと思ってる。一人ひとりがすごくハードに取り組んでるし、良くなるために努力してる。ハードワークをして、正しい考え方や正しい意図があれば、物事はうまくいく。そして組織が、僕らがに自分らしくいられるようにしてくれているんだ」
そう、彼らが力を発揮できているのは、その負けず嫌いで真面目な性格に加えて、サンダーという組織とコーチングスタッフの存在が大きいのです。
彼らの成長の鍵はコーチングスタッフ
もともと育成重視のサンダーというチームではあったけれど、今シーズンは特に、育成を重視するマーク・デイグノートHCを抜擢したことが、功を奏していると思います。
そういう意味ではプレスティの人事の賜物であり、もちろん、それに応えたマークHC自身の実力でもあるでしょう。
20歳から22歳の4人がチームの主力選手であることについて、
「彼らのアプローチを評価するうえで、年齢は関係ないと思っているし、それは彼らも同じ考えだ」と語るマークHCも、コーチとしてはまだまだ若い35歳。
NBAのコーチ1年目で選手と年齢が近いからこそ、お互いに失敗から学ぶことを重視して、同時にお互いから学ぶ環境を作り上げているのかもしれないなと思います。
その学び合う環境からか、マークHCの教えも選手たちにスポンジのように吸収されていき、試合後のインタビューでは選手の口から、新しい言葉が頻繁に出てくるようになりました。
マークHCの教え
ここで、これまでに出てきたマークHCの教えをまとめると…
“What Else” Mentality
『思うようにいかないときは、自分が他にできることを考えろ』精神
例えば、試合中に自分が思うようにシュートが決まらない時、ディフェンスがうまくいかない時、今ほかに自分にできることはないか考えて、動くこと。
0-0 Mentality/Mindset
一度リセットして、次の日には、0-0だと思って戦うマインドセット
試合に勝っても負けても、毎日が新しいスタートだというマインドセットで、前に進むこと。失敗から学んで、そこからもっと良くなろうすること。
48 minute Game
『48分間を戦い抜く』気持ち
諦めずに最後まで、48分間を戦い抜く強い気持ちを持つことの大切さ。
この3つが大きいようです。
そしてこの教えが相当浸透しているのは、試合からも伝わってくるし、選手たちとマークHCとの間には信頼関係ができあがっていること、選手たちがマークHCのために戦うことを楽しんでいることは、試合後のインタビューでも良くわかります。
マークHCの人柄もあるとと同時に、そこには選手たちの素直で真面目な性格とともに、もっと良くなりたいという強い気持ちがあるんだろうなと思います。
オフコートの彼らはどんな人?
そうして、どんどん頼もしくなっていく若手コア4人。
その4人の性格については、練習中の表情やオフの様子を見れば、それぞれの性格はなんとなくわかるのだけど、今回はサンダー公式が用意してくれたこのビデオの中身を紹介します。
この記事書こうと思ったのは、はっきり言って、この映像が目的ですので(笑)。
The youth movement. pic.twitter.com/ygeRKb8E6o
— OKC THUNDER (@okcthunder) January 21, 2021
ベイズのこと
シェイ:「コートの外のシェイはクレイジーだよ。」
ハミ:「普段からいつも面白いよ。ふざけてばっかりで。」
シェイ:「常に元気いっぱいエナジー100%で、いつも誰かを笑わせてるね。」
ハミ:「とにかくハッピーで、陽気な奴なんだ。いつも誰かを笑顔にすることができる。」
シェイ:「楽しく過ごしたかったら、ベイズと一緒にいるのが一番だよ。」
シェイのこと
ベイズ:「シェイはすごく外交的で、すごく心が広いんだ。シェイは周りの人が幸せになるのを見るのが好きなんだよ。シェイが部屋に入って来るだけで誰かを笑顔にすることができるんだ。」
ハミ:「穏やかで、クールで、冷静で、いつもリラックスしてるね。」
ルー(ドート)のこと
シェイ:「コートの外のルーはおもしろいよ。」
ベイズ:「頭に浮かんでくるのは、ルーはすごく大きくて強いけど、誰も傷つけたりしないってことだね。ルーは良い奴なんだよ。」
ベイズ:「とにかく冗談を言い合って笑ってるんだ。『(ルーのシャツがピチピチだから)シャツに呼吸させてやらないとダメなんじゃね?」とか、そんなことばっかり(笑)」
シェイ:「彼はモントリオール出身でずっとフランス語を話してきたから、特定の言葉とかを知らなくて、ルーの周りにいるのは楽しいよ。ルーと一緒にいるのは大好きだね。今フランス語を学ぼうとしてるのもあって、ルーと一緒にいるのはいつだって楽しいんだ。」
ハミのこと
シェイ:「コート外でのハミ?」
ベイズ:「彼はすごくおおらかだね。うまく言葉が出てこないんだけど。タフな愛情みたい感じで、でもすごく本物だってわかるんだ。」
シェイ:「彼と一緒にいるのが苦手だとしたら、ちょっと威圧的に感じるからかもしれない。でもハミは超クールで、正直な男で、一度彼のことを知ったらめっちゃおもしろんだよ。ハミはおもしろくて、自分の周りの人が幸せであるように気にかけているし、うまくやっているのを見るのが好きなんだ。」
最後に
彼らがそれぞれの性格について語っている内容、大体イメージどおりでした。
ベイズはいつもふざけてて楽しい。
シェイは穏やかで冷静だけど、心が広くて周りを笑顔にできる。
ドートは身体がごついけど優しい良い人。
ハミは威圧的に感じるかもしれないけど知り合ったら面白い。
私が注目したのは、実はハミの性格。
エネルギー注入派でたまに暴走するハミのプレイスタイルもそうですが、性格的に『威圧的で苦手に思うかもしれないけど知り合ったら面白い』っていう点は、やっぱりちょっとラスを思い出させます(苦笑)。
まあとにもかくにも、このコアメンバー4人がお互いに一緒にいて楽しくて、でも試合では切磋琢磨しつつもお互いから学び、どんどん成長していってほしいと思います。
彼らが頼もしく成長することが、サンダーの未来につながるのだから!