オクラホマシティ・サンダーのシティエディション・ユニフォームに込められた想いとは
@OKCThunder
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オクラホマシティ・サンダーは11月10日(日本時間11日)、2022-23シーズンのシティエディション・ユニフォームを発表した。

このユニフォームの最初のお披露目は11月11日(同12日)のトロント・ラプターズ戦で、以降、毎週金曜日のホームゲームで着用される。

今回はそのシティエディション・ユニフォームに込められている想いを紹介する。

シティエディション・ユニフォームの見た目

選手が着用している写真はこちら

さすがにシェイはバックル部分を折り曲げていない(笑)。

オクラホマを象徴するデザインのユニフォームを着れることは、オクラホマ出身のリンディ・ウォーターズにはとても嬉しく誇らしいことだろう。

写真撮影の様子

見た目が好きかどうかはいろいろな意見があるだろう。

個人的にサンダーはパッと見でオシャレ感があるユニフォームが少ないと思うので、もうあまり期待はしないようになった。

まずは、今回のユニフォームに込められた意味を見ていこう。

シティエディション・ユニフォームのデザインに込められた意味

サンダーのサイトに行くと、ユニフォームの写真の部分に➕マークが付いている。そこをクリックするとそれぞれのデザインに込められた意味についての説明がポップアップする。

ひとつひとつを見ていこう。

まずはバックル部分(いつも、シェイやトレイやウィギンズなどが折り曲げていて見えなくなっている部分)には、同じようにオクラホマ州の形があしらわれている。

違いは、州の中の郡をしっかり区切っているところで、全体の中の個々を重視している印象だ。
※アメリカの州には、郡(カウンティ)と呼ばれる市よりも広いエリアがある。

 

次は、ジャージーの両脇に施された7本の青い線。

これもオクラホマ州にある郡の数(77)から来ていて、州全体の結束力を表している。

 

次は、なんとジャージーの裏側のデザインで、表に出ない部分にこだわりを見せているところ。

そこには、「オクラホマ・スタンダード」と呼ばれる州の価値観—Service(尽くすこと)、Honor(敬意を払うこと)、Kindness(優しくすること)—の文字が刻まれる。

それも、着用した時にそのエンブレムが着用した人の胸のあたりに来ることに意味があるというのが熱い。

着用した人にもその価値観が染み込んでいるはずだ、ということだろう。

オクラホマ・スタンダードについては、オクラホマに住む身としてどうしてもしっかり伝えておきたい。

なぜ、オクラホマの人々が「Service(尽くすこと)、Honor(敬意を払うこと)、Kindness(優しくすること)」を重んじるのか。

そこにはオクラホマの悲しい歴史的背景がある。

1995年にオクラホマシティで起きた連邦ビル爆破テロ事件によって被害を受けた人々と街と州が、その時どう行動し、そこからどう復活を遂げたか。

その時に、皆が自然に取った行動が、その価値観に基づいていたのだ。

是非、下の記事を読んでほしい。特にその中の「オクラホマ・スタンダード」の項目を。そして、余裕があったら、その記事内に貼ってあるサンダーのカルチャーについての過去記事も目を通してみてほしい。

オクラホマシティ・サンダーを知る上で、本当に大事な価値観がそこにあるから。

 

続いて、ジャージーとショーツのサイドにある褐色のような錆びた赤の部分

これはオクラホマ独特の赤土を表現している。

オクラホマの土は本当に赤茶色で、それを見るたび『ああ、オクラホマに来たな』と思うほど特徴的だ。

 

そして最後は「THUNDER」の文字

オクラホマ州の形は「Pan」(持ち手のついている浅い鍋)のように例えられることが多く、持ち手の部分にあたる細長い地域を『パンハンドル』と呼ぶため、その北西にあるパンハンドルの地域からオワチタ国有林のある南東の地域までをカバーするように、「THUNDER」の文字が描かれている。若干こじつけのようにも思うが、言いたいことはそう言うことだろう。

シティエディション・ユニフォームのデザイナーは元サンダーの選手

サンダーがこのデザインを依頼した相手は、元サンダーの選手でアーティストのデズモンド・メイソン

テキサス州出身で、オクラホマステイト大に進学し、そこからシアトル・スーパーソニックスに入団。いくつかのチームを経て、最後はサンダーでプレイしている。

彼はこのビデオの中でこうも言っている。

「オクラホマで生まれる人もいるが、俺は自分で選んでオクラホマにやってきた。オクラホマの人々はそんな俺を温かく迎え入れてくれた。NBAに入っていろんな街に行ったが、最後に戻ってきたのはオクラホマだった」

「オクラホマの生まれじゃないが、ここは俺のホームだ。俺はここで妻と出会い、家庭を築いた」

オクラホマという土地に根付いたことで、オクラホマの土が、ここの人たちの泥臭い部分、例えば諦めない不屈の精神や粘り強さ、ハードワークをイメージするというコンセプトの元に、メイソンはこのユニフォームをデザインしたらしい。

「このユニフォームは、俺の、君の、そして我々の物語を表現したものだ」

メイソンがこのユニフォームに込めた意味を考えると、このユニフォームを着ることに喜びを覚えるのは、オクラホマ出身でネイティブアメリカンのリンディ・ウォーターズだけではない気がしてくる。

真っ先に私の頭に浮かぶのは、サンダーで引退したいと言ったケンリッチ・ウィリアムズだ。

このユニフォームには、スター選手のようなオシャレ感も派手さはないかもしれない。

しかし、そこには、勝つためには小さなことでもなんでも精一杯やるロールプレイヤーのように、見かけでは気付かない味があるようにも思える。

そう考えたら、明日のお披露目もなかなか楽しみになってきた。

 

 

 

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