サンダーカルチャーでもあるファミリーを大切にする新しい取り組み
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OKCからこんにちは。
YOKOです。

日本は暖かい(暑い?)らしいですね。

OKCは昨日に引き続き、今日も肌寒いです。

なんか変な気候ですよね。

気温差が激しい不安定なこの時期は体調を崩しやすいので、お互いに気をつけましょう。

 

さて、昨日の予告通り、今日は久しぶりにサンダーカルチャー関連の話をしようと思います。

昔はよくこのテーマでブログを書いていました。

チームがまだまだ若かったこともあって(今もまだ歴史の浅いチームだけれど)、サンダーらしさみたいなものがどうできあがってきたのか、その手の話があちらこちらで語られていたんですよね。

最近また改めて、サンダーカルチャーの良さを認識しています。

 

人が入れ替わってもサンダーカルチャーは変わらずそこにある

サンダーカルチャーの定着に大きな貢献をしてきた、Mr.Thunderことニック・コリソンが引退して、移転当時からいたラッセル・ウェストブルックがいなくなって、サンダーというチームは少しずつ変わりつつあります。

でも、組織としての価値観、カルチャーは変わっていないはず。

一般の企業でも全く同じですが、組織で働く時には、その企業理念に賛同できるかが大事だったりします。

細かく言えば、ミッションやビジョン、バリューなどでそのアイデンティを表現するわけですが、そういう拠り所があって初めて、皆が同じ方向を向いて成果を上げるように動けるわけです。

 

2008年にオクラホマシティにやってきた新しいチームには、始めは名前もロゴも何もなく、おそらく組織としてのアイデンティティも明確ではなかったでしょう。

シアトル時代からのスタッフや選手もいて、そこにシアトル時代を知らないスタッフや選手が入ってくる。

一組織として同じ方向を向くため、その共通言語としての価値観やカルチャーを築き上げようとしたのが、まだ若いサンダーのGM、サム・プレスティです。

オクラホマシティという街をホームとして、オクラホマの人達のチームになるために、彼が注目し、参考にしたのが、1995年に起きた連邦政府ビル爆破事件の時にオクラホマの人たちがどう行動し、その後そこからどう立ち上がってきたかということでした。

悲惨な過去をどう乗り越え、何を大切にしているか。

プレスティは、新しくサンダーにやってくる選手を毎年メモリアルミュージアムに連れて行き、そこでサンダーの選手になるということの意味、OKLAHOMA CITY(OKC)という文字を胸に掲げて戦うことの意味を説明します。

オクラホマシティ・サンダーというチームが大切にしている価値観を、一番手っ取り早く、そして何よりも深く理解する方法が、メモリアルミュージアムに行くことだからです。

もしもまだ過去記事を読んでいなかったら、先に読み進める前に是非こちらの記事を読んでくださいね。

 

 

オクラホマスタンダード:サンダーカルチャーの一部

連邦政府ビル爆破事件の時の行動が、オクラホマの人々の資質や価値観を表していて、そしてそれがサンダーカルチャーの一部になっているわけですが、それはオクラホマスタンダードと呼ばれています。

 

言葉を失うほどの悲惨な事件だったにも関わらず、今も記憶に残っているのはその対応の優しさだ。オクラホマの人々は一丸となり、コミュニティ全体が他者のために自発的に尽くした。

トラックは救急車になった。見知らぬ人が隣人になった。人々は自分が履いている靴をその場で寄付した。

その寛大さの精神、つまり与えるものがなくなるまで与えるという精神は、創立以来ずっとオクラホマ州のDNAの一部となっている。

オクラホマを訪れていたファーストレスポンダー*やジャーナリストは、それをオクラホマ スタンダードと呼んだ。

*ファーストレスポンダー:警察官・消防士・ 救急隊員など,事故などの現場に最初に到着する緊急対応要員

 

オクラホマ・スタンダードのコアバリューは、Service、Honor、Kindness(コミュニティーに尽くすこと、過去に敬意を払うこと、周りに優しくすること)の3つ。

それが惨事を乗り越え、明るい未来に向かって立ち上がったオクラホマの人々の根底にあります。

そしてプレスティは、そんなオクラホマシティにやってきて、オクラホマの人々を代表するチームや選手が、コミュニティと同じ価値観を持ち、ファンと選手とチームがファミリーのように一体となって共にあるような、そんな組織を作ろうとしたのだと思います。

 

ファミリー:サンダーが大切にするもの

サンダーというチームが、選手への対応が良いということはそれなりに有名です。

例えば、新しく来た選手は、本人は当然のことその家族もファミリーの一員としてとても手厚く迎えられるといいます。

以前ルーキーの誰かが、他のチームのルーキーと話していて、その待遇の違いに驚いたなんて話をしていたのも覚えています。

ちょっと問題を抱えた選手がサンダーに来て、その悪評を払拭するっていうパターンも結構ありますよね。

ユタ・ジャズでこじらせたエネス・カンターに始まり、ディオン・ウェイターもそんな感じ?最近では、ホークスで揉め気味だったデニス・シュルーダーや、素行が疑問視されてたナーレンズ・ノエルだったり。

サンダーがそういう選手をなぜかいい感じに更生させていくのも、私はサンダーのカルチャーがいい感じに影響していると思っています。

オクラホマスタンダードに加えて、ハードワークとかプロフェッショナルとは、という部分はニック・コリソン時代から脈々と根底に流れているサンダーカルチャーのひとつでもあるし。

 

 

サンダーレガシーネットワーク:サンダーの新たな取り組み

そしてそんなファミリーを大切にするサンダーが、まさにサンダーらしい取り組みをスタートさせようとしています。

それが、サンダーレガシーネットワーク

過去にサンダーに属したことのある選手をつなぐプログラムです。

地元新聞社オクラホマンのジョー・ムサト氏によると、この企画は昨年の夏から動き始めていたとのこと。

シーズンが中断する以前から、サンダーは、3月20日金曜日のチェサピークアリーナでのナゲッツ戦を皮切りに、その週末3日間のイベントを企画していて、その試合には18人の元サンダーの選手が招かれていたそうです。

プレスティはこのサンダーレガシーネットワークについて、記事の中で次のように述べています。

 

「私たちは、歴史的基準から見てもまだ若いNBA組織です。よってこれは、私たちの組織に属した選手のために、彼らが一役買って築き上げた環境の延長となるようなものを企画する初めての機会です。

2008年以来、私たちは選手達に対して、その役割や任期に関係なく、彼らは私たち組織のレガシー構築の一部であることを伝えてきました。

私たちの組織はまさに、この場所に時間を費やしてきた選手とスタッフとの人間関係の上に築かれていて、だからこそ彼らはバスケットボールのホームを望むのです。」

 

この立ち上げイベントに招かれていた選手には、アンソニー・モローやコール・オルドリッチがいます。

彼らのように多くのチームでプレイしたジャーニーマンには、引退後にホームと呼べるチームがないため、そういう場の提供をしようというのがプレスティの考えらしいです。

なんともプレスティらしくないですか?

元サンダーの選手をファミリーとしていつまでも受け入れ、ここをホームと思ってほしいなんて。

 

このネットワークへの参加資格は、選手は現役をリタイアしていることで、いずれはスタッフメンバーもそのプログラムに含まれるようになります。

ニックとナジー・モハメドの2人は今サンダーのフロントオフィスの一員として働いているので、当然彼らはそのネットワークの中心人物だと思いますが、実は元選手に連絡を取っていたのはまさにこの2人だとのこと。

 

声をかけられた選手の一人、モローさん(2014年から2017年)は、周りの人が自分をサンダーの選手として見てくれると気分が良いそうで、サンダーのことをこんな風に言ってます。

「サンダーは、NBAで間違いなく最高の組織だと感じた最初のチームだよ。彼らのおかげで僕はNBAプレイヤーとしてのアイデンティティを持てたんだ。」

すごく嬉しい言葉ですよね。

彼はとても親しみやすくて優しい選手で、アリーナでも声をかけやすかったです。

彼のスリーポイントシュートのリリースが早いことが日本で一時期話題になって、そのことを伝えたりしていたら、以前使っていたツイッターのアカウントをモローさんがフォローしてくれたこともありました。

大好きな選手の一人でもあるので、彼のこういう言葉は嬉しいし、プレスティのこういう配慮は本当に素晴らしいなと思います。

 

2011-12シーズン、ファイナルまで行ったサンダーのメンバーだったオルドリッチは、この企画について聞かれて、こんな答えを。

「6つの組織に属していたけれど、その中ではおそらく他に一球団がそういうことを思いついてはいたかもしれないってところかな。他の4球団は、そんなことに時間やお金を無駄にしたくなかっただろうね。」

確かに、自分のチームにいた選手やスタッフ一人ひとりにそんなに時間やお金をかけるのはどうなの?って思うかもしれないようなこの企画。

それをやっちゃうのがサム・プレスティ率いるサンダー。

ファミリーを大事にするサンダー。

私の大好きなサンダー。

 

このサンダーレガシーネットワークには、以下の4つの柱があります。

  1. 選手とスタッフ間の関係ネットワーク
  2. 健康とウェルネスのスクリーニングへのアクセス
  3. ローカルビジネスリーダーとのつながり
  4. 社会貢献の機会

NBAが中断して、立ち上げも保留になっているため、実際のところ詳細はよくわからないけれど、卒業生のネットワークってあると本当に助かると思うし、同時に、実はオクラホマにもメリットがあるようにしっかり考えられている気がします。

それがローカルビジネスリーダーとのつながりと社会貢献の機会。

きっと元サンダーの選手がオクラホマに来て何かをすることもあって、それは双方にとってのプラスになるでしょうね。

 

ちなみに、招待されていた18人が誰なのか気になりません?

多分全員の名前はまだ明らかになってないと思うんですけど、少しずつはわかってきました。

というのも、この記事を書いた記者が、OKCに来るはずだった選手達にインタビューをするという企画で記事を書き始めているから。

現段階で彼がインタビューを終えているのは以下の選手。クリックするとその記事に飛べます。

  1. アンソニー・モロー
  2. コール・オルドリッチ
  3. カロン・バトラー
  4. ネナド・クリスティッチ
  5. ナジー・モハメド

 

ニックも入るからわかっているのは残りは12人。一体誰が来る予定だったんでしょうね。

3月20日に来る予定だった選手は18人でも、実際にはもっとたくさんいるはずだし。

どこまで声をかけていて、どんな規模で、どんな風に進むのか、これからがとても楽しみです。

コロナウイルスのせいでプログラムが保留されているのが残念だし、同じようなイベントをやるにもスケジュール調整がなかなか厳しそうですが、早く立ち上がると良いなと思います。

 

そしてやっぱり最後に言いたいのは、サンダーって良いチームだなってこと。

サンダーファンであることを誇りに思います。

 

ちょっと誇らし気に胸を張りつつ、今日はこの辺で。

また明日!

 

 

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