
12月16日(日本時間17日)、NBA.com の John Schuhmann(ジョン・シューマン)記者による2024-2025シーズン第9週のパワーランキングが発表された。オクラホマシティ・サンダーは開幕以来の首位に返り咲いている。
このパワーランキングは毎週月曜日、その前の1週間の試合結果や内容をもとにJohn Schuhmann記者個人の意見として発表される。
今回は、第8週(12月9日〜15日)までの結果に基づくパワーランキングをお届けする。
先週のランキングはこちら
第8週の注目ポイント
注目チーム
- 絶好調のチーム
オクラホマシティ・サンダー(2連勝)
サンダーは2つの優れたチームと対戦し、両チームを2桁差を付けて勝利してNBAカップ決勝に進出した。 - 不調のチーム
フィラデルフィア・76ers(0勝1敗)
76ersは金曜日に負傷者を増やしただけではない。彼らがホームで絶対に勝たなければならないチーム(ペイサーズ)に負けたのだ。
東地区 vs 西地区
- インターカンファレンスでの対戦成績は、西地区が東地区に対して57勝42敗(.576)。
- 先週1勝1敗だった。
日程難易度
- 最も厳しいチーム
1.ウィザーズ、2.ネッツ、3.ジャズ - 最も簡単なチーム
1.キャブス、2.ペイサーズ、3.グリズリーズ - 日程の難易度は対戦相手の累積成績に基づく。
ランキングの動き
- 急浮上チーム
バックス(+7)、ペイサーズ(+5)、ウルブズ(+3) - 急降下チーム
ウォリアーズ(-7)、クリッパーズ(-6)、76ers(-3)
第9週の注目チーム
- マイアミ・ヒート
ジミー・バトラーのトレードが取り沙汰される中、ヒートは最高のバスケットボールを見せている。東地区5位に浮上した彼らは、土曜日に東地区4位のマジックを迎え撃つ。その前にはピストンズとサンダーをホームに迎える。
NBAパワーランキング1位から10位
- 1位:サンダー|20-5 ↑ (3位)
- 2位:キャバリアーズ|22-4 ↓ (1位)
- 3位:セルティックス|21-5 ↓ (2位)
- 4位:マーベリックス|17-9 (4位)
- 5位:グリズリーズ|18-9 (5位)
- 6位:ロケッツ|17-9 ↑ (7位)
- 7位:ニックス|16-10 ↑ (8位)
- 8位:バックス|14-11 ↑ (15位)
- 9位:ウルブズ|14-11 ↑ (12位)
- 10位:ヒート|13-10 ↑ (11位)
※全チームのランキングを知りたい方はこちらへ
上位5位チームの結果
1位:サンダー
戦績:20勝5敗
注目スタッツ:
- OffRtg: 115.2 (8)
- DefRtg: 103.1 (1)
- NetRtg: +12.1 (1)
- Pace: 100.3 (10)
サンダーは5連勝(すべて2桁勝利)。土曜日にはリーグNo.1のディフェンスを持っていることを証明し、NBAカップ決勝へ臨む。
2位:キャバリアーズ
戦績:22勝4敗
注目スタッツ:
- OffRtg: 120.2 (1)
- DefRtg: 110.6 (9)
- NetRtg: +9.6 (3)
- Pace: 100.7 (8)
金曜日にエバン・モブリー抜きでプレイしたキャブスは、ウィザーズ相手にきっちり仕事をやり遂げ、セルティックスに対する1ゲーム差のアドバンテージを維持している。
3位:セルティックス
戦績:21勝5敗
注目スタッツ:
- OffRtg: 119.9 (2)
- DefRtg: 109.7 (8)
- NetRtg: +10.2 (2)
- Pace: 98.9 (20)
セルティックスは先週、ピストンズとウィザーズを相手に勝利を収め、負け越しているチームとの対戦成績を12勝1敗とした。
4位:マーベリックス
戦績:17勝9敗
注目スタッツ:
- OffRtg: 117.6 (4)
- DefRtg: 111.1 (11)
- NetRtg: +6.5 (6)
- Pace: 101.0 (7)
NBAカップ準々決勝でサンダーに敗れたマブスのオフェンスパフォーマンス(100ポゼッションで104点)は今季最悪だった。日曜日に勝利を飾ったウォリアーズ戦では最高だった(101ポゼッションで143点)。
5位:グリズリーズ
戦績:18勝9敗
注目スタッツ:
- OffRtg: 116.3 (5)
- DefRtg: 108.6 (5)
- NetRtg: +7.7 (4)
- Pace: 104.9 (1)
グリズリーズは10勝1敗の戦績でウェスト2位に浮上。ネッツを相手に(3回目の挑戦で)初勝利をあげた。しかし、日曜日のロサンゼルスではオフェンスが空振りに終わり、カリフォルニアでは0勝3敗となっている。
OffRtg:100ポゼッションあたりの得点(リーグ順位)
DefRtg: 100ポゼッションあたりに許した得点(リーグ順位)
NetRtg: 100ポゼッションあたりの得点差(リーグ順位)
ペース:48分あたりのポゼッション(リーグ順位)
オクラホマシティ・サンダーの総評
第8週のサンダーのランキングは首位!
サンダーの成績(12月16日時点)
戦績:20勝5敗(西の1位、リーグ3位)
注目スタッツ:
- OffRtg: 115.2 (8) ← 115.2 (8)
- DefRtg: 103.1 (1) ← 103.3 (1)
- NetRtg: +12.1 (1) ← +11.9 (1)
- Pace: 100.3 (10) ← 100.4 (10)
第8週のサンダーの試合日程と結果
- 1週間で2試合
(アウェイ:1試合、B2B:なし) - エミレーツNBAカップでノックダウンラウンドに進出したサンダーは、準々決勝でマブスに勝利し、ラスベガスで行われた準決勝でロケッツに勝利
- 24/82|19-5
NBAカップ準々決勝勝利
12/10(火)20:30|vs DAL|W 118-104 - 25/82|20-5
NBAカップ準決勝 in ラスベガス 勝利
12/14(土)19:30|vs HOU|W 111-96
第8週のサンダーの総評
- 以下、John Schuhmann記者による総評
プレイバイプレイ(実況)のデータが残っている過去28シーズンで、最もディフェンスが良かったのは2003-2004シーズンのサンアントニオ・スパーズで、相手チームに許した100ポゼッションあたりの得点はリーグ平均より8.3点少なかった。サンダーはそれよりもさらにずっと良く、相手チームに許した得点はリーグ平均より9.4点少ない。
その背景には、対戦相手のオフェンスに関して比較的楽な日程であったことと、現在オフェンス力トップ10にランクインしているチームとの6試合のうち、2試合でレスト・アドバンテージ※があったことが挙げられる。
※レスト・アドバンテージ試合、または、レスト・ディスアドバンテージ試合とは、一方のチームが前日または前夜に試合を行い、もう一方のチーム(アドバンテージを持つチーム)が試合を行わなかった試合のこと。
12月15日のロケッツ戦勝利を受け、サンダーは対戦相手を1ポゼッションあたり1点以下に抑えた回数が11回となった。これは他のどのチームよりも2回多く、昨季の回数(13回)とほぼ同じとなった。2022年4月までさかのぼってみると、サンダーが対戦相手に許した得点が1ポゼッションあたり1点未満だった試合ではこれまで37回勝利している。
サンダーの対戦相手は全ショットの44.6%を3ポイントショットが占めており、これはリーグで3番目に高い割合だ。そう考えると、3P成功率(38.9%)がリーグ3位のバックスを相手にして、サンダーは守備面で脆弱さを見せる可能性がある。サンダーの対戦相手の3Pが完全にフリーな状態で打たれた割合(50%)はリーグ平均よりやや低い。
サンダーの第9週(12月16日〜12月22日)の試合日程
先週マブスとロケッツに勝利したサンダーは、現在勝率5割以上の17チーム同士の対戦で最高の成績(11勝4敗)を残している。バックスはワースト3位タイ(4勝8敗)だが、昨季、ヤニス・アデトクンボとデイミアン・リラードが出場した直接対決(1度)ではバックスが勝っている。
- 1週間で3試合(アウェイ:3試合、B2B:1回)
- 3試合のうち1試合はエミレーツNBAカップ決勝で、12/17にラスベガスでバックスと対戦するが、この試合はレギュラーシーズンに含まれない(今季サンダーは83試合戦う)。
- NBAカップ決勝 in ラスベガス
12/17(火)19:30|vs MIL
12/18(水)10:30(日本時間) - 26/82|
12/19(木)18:00|@ ORL
12/20(金)9:00(日本時間) - 27/82|
12/20(金)19:00|@ MIA
12/21(土)10:00(日本時間)