今シーズン、テレンス・ファーガソンの調子を狂わせているその原因
Terrance Ferguson by Zach Beeker
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OKCからこんばんは。
YOKOです。

今日のOKCは晴れたり曇ったりの一日でした。

オクラホマの春らしくちょっと不安定な感じで、今夜はこれからサンダーストームが来る予定です。

そして私のブログ毎日更新チャレンジも今日で7日目。

とりあえず1週間続いたことに自分で自分を褒めたいと思います(どっかで聞いたセリフですね)。

 

さて、35歳の誕生日を記念して昨日はクリスポールの記事を書きましたが、今日は5月17日に22歳の誕生日を控えたテレンス・ファーガソンの話です。

 

まずはテレンス・ファーガソンの基本情報から

ファーガソンはオクラホマ州タルサ出身。

ダラスの高校に行って、卒業後オーストラリアのリーグに参加しています。

2017年のドラフトで、サンダーから21位指名を受けてNBA入りしました。

今シーズンでキャリア3年目を迎えるファーガソンは、あのラス、PG、メロのいたシーズンがルーキーシーズンでした。

そしてそのシーズンの1月、アンドレ・ロバーソンが左膝を負傷したことによって、彼にアンドレの後任という大役が回ってきます。

幸か不幸か、ファーガソンはアンドレから適切なアドバイスを受けながら、次第に頼れる立派なディフェンダーになっていきます。

残念なのは、アンドレと同じく、サンダーが必要とするスリーポイントシューターとしてはあまり頼ることができないことと、シューティングの調子が悪いと自ら積極的に打ちにいかないという、これまたアンドレと同じような傾向があることですかね。

メンタルがちょっと弱くて、なかなか筋肉もつかない線の細いタイプではあるものの、ダンクコンテンストに出るべきだと言われたりもする身体能力とジャンプ力の持ち主。

実際、彼のジャンプの高さには試合後の写真を見てびっくりすることもあるほど。

テレンス・ファーガソンのジャンプ力

 

この写真、助走をつけないいわゆる垂直跳びでこの高さって、なんか不思議が感覚になります。

ジャンプ力あり過ぎて相手選手の肩に乗っかっちゃって、ヒヤっとさせられることも何度かありましたよね。

そんな選手です(最後まとめ方が雑過ぎです)。

 

今シーズンのテレンス・ファーガソンの成績は?

ここで、気になるファーガソンの今シーズンの成績を見ていきましょう。

今シーズン、ここまで64試合中50試合に出場している彼のスタッツがこちら。

シーズン 試合 プレイタイム ポイント FG% 3P% リバウンド アシスト スティール ブロック
2019-20 50 23.4 4.2 37.2 29.7 1.5 0.9 0.5 0.3
2018-19 74 26.1 6.9 42.9 36.6 1.9 0.3 0.4 0.2

 

昨シーズンと比べてみると、調子が落ちているのは明らかです。

数字からは語れないディフェンスは特に悪くなっている印象はないけれど、オフェンス面での貢献度が全体的に落ちているのは否めない。

ただ、注目に値するのは今シーズンの欠場試合の多いことです。

試合の間が開けば、試合の感覚を取り戻したり、自信を持ってシュートをしたりするまでにどうしても時間がかかってしまいます。

また、一緒にプレイするメンバーが変わったり、途中からはベンチから出ることになったりと、その変化にも慣れる必要がありました。

そしてもう一つ気になる事は、欠場した14試合のほとんどが、怪我や病気ではなく、個人的な理由だったことです。

これを踏まえて、今シーズン、ファーガソンの成長が伸び悩んでいる理由を勝手に考えてみようと思います。

 

テレンス・ファーガソンの調子はなぜイマイチなのか

先に言っておきますが、これはあくまで私が勝手に考える理由です。

きっと他にもいっぱい要因はあると思います。

が、なんかこういうのが影響してるんじゃないのかな〜って漠然と考えていたことを私なりに整理してみようということです。

では早速、ひとつひとつ見ていきましょう。

 

1仲の良かったチームメイトがいなくなったショックが大きい

大前提として私が注目するのは、彼が親しくしていたジェラミ・グラントとポール・ジョージ(以下PG)がいなくなったことです。

もちろん、ラッセル・ウェストブルック(以下ラス)がいなくなったことも影響しているでしょう。

ファーガソンは環境が大きく変わることに影響されやすいタイプな気がしていて、主力と言っていいその3人がいなくなったその影響をもろに受けているのかなと。

そして何よりそれ以上に、ジェラミとPGと築き上げた関係が彼にとって想像以上に大きい気がしているのです。

 

ジェラミとの別れを特集した記事の中で紹介している写真を見てもらうとわかるように、そのほとんどはファーガソンとジェラミとPGがとても楽しそうに笑っている姿です。

昨シーズンまでの2シーズン、ファーガソンがNBAに入ってきて最初の2シーズンの間にできたその3人の絆は、実は彼にとっては何にも変えがたいとても大事なものだったんじゃないかと思うんですよね。

様々な災難に見舞われることになった今シーズン、もしもジェラミとPGの両方、あるいは少なくともどちらかがチームメイトとして常に近くにいる状況だったら、もしかしたらもう少し違う結果だったのかもしれません。

仕事仲間を超えた、心の拠り所のような、そんな関係のチームメイト。

少なくともあと1シーズンは一緒にいられると思っていたそんな2人が、何の前触れもなく突然いなくなってしまったら…。

シーズンが始まる前から、ファーガソンの気持ちがかなり落ちていた可能性は否定できないでしょう。

 

そして何とか気持ちを切り替えて、新しいチームでがんばっていこうとしていた彼のところに、数々の試練がやってくることになるのでした。

 

2あらゆる災難に見舞われ続けて精神的に消耗している

色々調べてまとめてみると、今シーズンはファーガソンにとって、数々の試練がやってくるというか、どっちかというと災難に見舞われている感じのシーズンと言っていい気がします。

それは些細なことから始まりました。

 

災難1:交通事故に遭う

まず最初に訪れた災難は軽いジャブでした。

10月16日、シーズンが本格的に開始される前にプレシーズンのホームゲームでグリズリーズと対戦することになっていた日のこと。

ファーガソンはチェサピークアリーナに向かう途中で、交通事故に遭います。

事故自体は後ろから追突されたというもので大したことがなく、彼にも怪我はありませんでした。

が、交通事故を経験したことがある人なら分かるように(私は経験者です)、ちょっとした事故でもその後は気持ちがかなり動揺するものです。

ファーガソンもそうだったようで、その日は大事をとって欠場となりました。

 

その時のことを話すビリー・ドノバンHC。

 

数日後、そのことを振り返るファーガソン

とりあえず大丈夫だったって話をしてるんですが、私はそれよりもファーガソンの見た目がすっごく若く見えるのが気になって仕方ありません…。

 

 

改めて言いますが、これは軽いジャブです。

ここからファーガソンにはボディブローやアッパーカットが炸裂する感じになっていきます。

(なぜここでボクシングで例えているのかはわからないのです)

 

災難2:最愛の娘の親権を失いそうになる

次にやってきた試練は、彼にとってはかなり深刻な問題でした。

11月12日のインディアナポリスでのペイサーズ戦にファーガソンが帯同せず、その理由も個人的な理由として公表されなかったことがあったのを覚えているでしょうか。

その頃、本人もインスタに意味深なストーリーをアップしていて、その内容から、もしかしたら娘が病気なのではないかという心配の声が上がりました。

その後実は、娘の母親であり、ファーガソンの元フィアンセである女性から、親権を取り上げられそうになっていたという報道がありました。

 

多分、彼女とファーガソンは親権をシェアしていて、おそらく数週間ごとに交互に娘を預かる形を取っているのだと思います。

ところが、2019年の6月、ファーガソンが練習で家を空けていて彼の母親が娘を面倒を見ていた時に、娘が火傷するという事故があり、後に娘を預かった元フィアンセがいくつかの傷を発見して、急遽、ファーガソンとの親権のシェアを否認するように家庭裁判所に訴えたようです。

そしてそのヒアリングに出席して自己弁護をするため、ファーガソンはペイサーズ戦に欠場したということです。

 

結果的に、親権を取り上げられることも、どちらかの単独になることもなく、今も数週間ごとに娘はお互いの家を行き来しているようです。

娘がファーガソンと過ごしている期間、彼がインスタに投稿するのはかなりの割合でその娘の様子だったりします。

その溺愛ぶりを見る限り、当時インスタのストーリーでも言っていたように、ファーガソンにとって娘は自分の全てで、彼女がいなくなることは耐え難いことだったことが伺えます。

親権が取り上げられるかもしれない、自分の愛する子供に会えなくなるかもしれないという状況で、きっと絶望的な気持ちでいたでしょう。

そんな状況が仕事に与える影響は計り知れません。

親権をキープできたファーガソンは、ペイサーズ戦の次のシクサーズとの試合で、38分プレイし、19得点を上げました。嬉しかったんでしょうね。

 

 

しかしその後、今年の1月の半ばから月末まで、ファーガソンは再び個人的な理由で試合を欠場するようになります。

その理由は今も明らかにされていません。

もしかしたら別の理由があるのかもしれませんが、先月になって気になる情報が出てきたことを踏まえ、ここからは私の推測で1月の欠場理由を考えてみたいと思います。

 

災難3:レイプ容疑をかけられる

気になる情報と言うのは、先月オクラホマの記者が報道した、ファーガソンがレイプ容疑で訴えられたと言う話です。

結論から言えば、このレイプ容疑の調査は終了し、証拠不十分でファーガソンは罪に問われないことになりました。

記事によると、実際にコトが起きたのは2018年の9月のハウスパーティで、その女性はレイプ被害届は今年の2月になって警察に出されたらしいです。

 

ここで気になるのはタイミングです。

この女性がレイプされたと警察に届けたのは今年の2月。

ファーガソンが個人的な理由で試合を欠場したのは今年の1月半ばから月末まで。

欠場のタイミングとは時期がずれてますよね。

 

そこで私の推測です。

実は警察沙汰にする前に、この女性がファーガソンに直接何か働きかけていたのではないかなと。

おそらく密室で起きたことだし、どちらが本当のことを言っているのかはわかりません。

必ずしも女性が嘘をついているとは限らないし、アメリカでは途中でNOと言ってもやめなかったらそれはレイプとして扱われるので、実際のところは本人同士にしかわからないこと。

ただ、2018年に起きたことを2020年になって警察に届け出るのが、なんとなく腑に落ちないのです。

もしもその女性が警察沙汰にする前に、ファーガソンに直接連絡を取ってなんらかの責任を取るように働きかけていたとしたら、それが虚偽の訴えでも真実でも、彼はなんとか大事にならないように動いたと思うんですよ。

レイプ容疑で有罪になったら、娘の親権も取り上げられちゃうだろうし、それ以上にその話が公に出てくるだけでも多分大騒ぎで、それこそバスケどころじゃないだろうし。

なんかそんなことが1月に起きていたんじゃないかなと邪推してしまいます。

 

ただここでもう一度はっきり言っておきますが、これは私の憶測です。

この一件が、1月の個人的な理由での欠場と直接関係があるという証拠も根拠もありません。

でも関係があったら、ファーガソンが動揺するのも、色々と対応に追われるのも納得できるし、うまく折り合いがつかず、2月になってその女性が警察に届ける方向に動いたというのもあるのかなと。

 

関係がなかったとしても、レイプ容疑をかけられたこと自体はファーガソンにとって一大事で、この出来事が彼の成績に影響しなかったはずがないのです。

2月になって久しぶりに復帰して以来、彼の成績はボロボロ。

間が開いたことだけが理由じゃなく、実際に警察に届が出されたことも影響している可能性はありそうです。

 

テレンス・ファーガソンに期待すること

今シーズンのファーガソンの調子が今ひとつなのは、多分サンダーファンの誰もが気づいていたことでしょう。

誰もが想像を絶する大きな変化のあった去年の夏

きっと同じようにショックを受けたファーガソンも、なんとか気持ちを切り替えて3年目のシーズンを迎えたと思います。

でも実際には、新しくやってきた2年目のシェイ・ギルジャス・アレクサンダーにスポットが当たり、ルーキーのダリアス・ベイズリーに注目が集まり、さらに自分が欠場している間に2-way契約のルー・ドートに活躍の場を奪われてしまった感があります。

そこで改めて考えてみてほしいんです。

心の拠り所だった仲間がいなくなって気持ちが落ちているところに、衝突事故、親権争い、レイプ容疑と、プライベートで気が休まる間もないほど立て続けに災難が降りかかれば、誰でも仕事に影響出ると思いませんか。

それでなくてもファーガソンはメンタルがそれほど強い気がしないし、そして何よりまだ若い。

21歳でこれだけのことを経験して、よく頑張っている方なのかもしれないなと。

 

だから彼には、今シーズンを耐え切って、来シーズンの飛躍を期待したい。

サンダーが誰をどう動かすのか全くわからない状況ではあるけれど、来シーズンもサンダーにいることを願っているし、精神的にも強くなって、ボールが来たら迷わずシュートするくらいの積極性を身に付けて、ファーガソンやるね!って周りを唸らさせるプレイヤーになってほしいと心から思っています。

 

5月17日に誕生日を迎えるファーガソン。

ちょっと散々な21歳になっちゃったので、22歳が素晴らしい年になるようにみんなで祈りましょう。

 

テレンス・ファーガソンとツーショット!

 

最後に、なかなか会うことのできないファーガソンとの貴重なツーショット写真をアップして今日は終了。

また明日!

 

 

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コメント
  1. Yokoさん、こんにちは
    ブログ毎日更新おつかれさまです(更新されてるの今気付きました…)

    ファーガソン自信なさげなプレーが気になっていましたが、ディフェンスの貢献度は相変わらずでしたね。ルー、ファーガソンがフィジカルに守ってた相手のエースをクロージングでデニスがねちっこく追っかけ回すのは相手にとってかなり嫌だったんじゃないかな、と思います。若いですし、プレスティ&ドノヴァン好みの選手なので来シーズンもいるはずです、思いっきりなプレーでシュート決めまくるファーガソンに期待!

    この文量で毎日更新はかなり大変だと思いますが、毎日の楽しみにします🙇

    • Koくん、
      コメントありがとう!

       

      そう、ディフェンスはやっぱり優秀だなと思うからそこは引き続き伸ばしてもらうとして、やっぱりオフェンスをね、もうちょっと頑張ってほしい。と、ファンもチームも思っていると思う。本人もわかっていると思う。だから苦難を乗り越え、来シーズンに期待!です。

       

      いつも今日は軽く書こう!って思うんだけど、書き始めるとあれもこれも入れたくなって墓穴を掘っている日々。いずれゆる〜い日記を書く日が来るでしょう…。

  2. ファーガソン、今年の感じ気にはなってました。
    出てないのは、怪我のせいだと思っていました。

    サンダーファンは、彼の事が好きな人は多いでしょうし、彼の活躍はファンに力を与えると思います。

    なんとか、頑張って居場所確保してほしいです。

    スリーも、入る時は入るイメージなんですけどねー。
    波が大きい感じがするのですけど、それは、ハードなディフェンスで体力を削られるからなのか?とか思っていました。

    ロバソンの復活も期待したいです。

    • ミツさん、
      実際のところはわからないんですけどね。でも怪我とは言っていなかったので尚更気になったんですよね。アレックスのケースとかあったし。

       

      でもディフェンスは変わらず安定してたので、オフェンス面での自信だけかなと思ってます。プライベートが落ち着いてきたらきっと大丈夫でしょう。

       

      私も期待しているので頑張ってほしいです!

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