サンダーのマスコット、ランブルの物語: “Rumble the Bison” はどう誕生したのか?
サンダーのマスコット Rumble the Bison (Photo by OKC Thunder)
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オクラホマシティ・サンダーのマスコットといえば、ランブル。

英語名は “Rumble the Bison” で、ランブル・ザ・バイソンとなっているように、正式にはバッファローではなくバイソン。

バッファローじゃないの?と思う人もいると思う。こっちでもバイソンをバッファローと呼んでいることが多い。

アメリカバイソンのことをアメリカバッファローとも呼ぶ人もいて、それをそのまま「バッファロー」と呼ぶ人が多いがゆえに混乱をきたすのだけど、実はバッファローという別の動物(水牛の種類で大きな角を持つ)がいる。

というわけで、オクラホマ州をはじめ、アメリカ各地の野生動物保護地区にいるのは正式にはアメリカバイソンで、ランブルも(アメリカ)バイソンなわけ。

オクラホマ州では、州南部にあるウィチタマウンテンズ国立野生動物保護区で、野生のバイソンや牛の群れ、プレーリードッグを見ることができる。

これはバイソン↓

©️YOKO バイソン(オクラホマ州ウィチタマウンテンズ国立野生動物保護区にて撮影)
バイソン(オクラホマ州ウィチタマウンテンズ国立野生動物保護区にて撮影)©️YOKO

 

ランブルは、2009年にオクラホマシティでの試合で初登場して以来、地元でも相当な人気者で、目の前に来れば一緒に写真を撮ってもらったりサインをもらったりすることができる。

でも、神出鬼没なため出会うことがまず難しい。そして、その人気ゆえに(子どもがいたら譲ってあげたいし)競争率も高い。選手のように出待ちができないので、ランブルに会えたらラッキーだと思う。

個人的には、NBAチームのマスコットの中でもかなりカッコよくてかわいくてお茶目だと思っているけど、実はランブル誕生の裏にはちょっとセンチメンタルな物語(設定)があるのをご存知だろうか。

以前からサンダーの公式サイトに載っていたこの物語を、いつか紹介しようと思い続けてはや10年。

今回は、ランブルが好きなコアなサンダーファンにこの物語をお届けする。

 

ランブルの物語

これは、何百年もの間、ネイティブアメリカンのキャンプファイヤーで語り継がれてきた物語である。

アメリカバイソンの大群が、オクラホマならではの猛烈な嵐のためにアーバックル山脈(オクラホマ州南部)で遭難したときのことだ。雹(ひょう)が降り、群れの周囲で竜巻が渦を巻くなかで、彼らは安全な平原に下りる道を探そうと暴走していた。

群れの後方では、一頭のバイソンが危険な渓谷を下る仲間を助けていた…。仲間が全員無事に渓谷を下るのを見届けると、彼もその後ろに続こうとした。しかし、落石がその行く手を阻む。

道に迷ったバイソンは、一番高い峰に登った。ひとり残され、嵐に向かいながら山を下りる道を探していたそのとき、彼は稲妻に打たれてしまう。

彼は雷に打たれても無事だった。しかし、雷神の力によって彼は変身を遂げる。彼は突如として、人間のように二本足で歩けるようになった。驚くべき強さと敏捷さを持っていた彼は、どんな獣よりも高く跳び、速く走り、明晰に考えることができるようになった。

しかし、彼はもはやバイソンではなかった。かといって人間でもなかった。彼は孤独だった。

何度も目撃されるうちに、驚くべき力を持つ強力なバイソンがたったひとりで丘陵地帯を歩き回っているという伝説が広まっていった。

やがて彼は自分の居場所を見つける。それは、同じような力を持つ男たちがオクラホマシティにやってきたときだった。彼らも、誰よりも高く跳び、誰よりも速く走り、誰よりも華麗なアクロバティックなダンクを決める力を持っていた。コートに立つたびに、雷(サンダー)のとどろきのような雄叫び(大歓声)を響かせていた。

そして、彼は、彼らのチームに加わることにした。

こうして、ランブルの伝説が生まれた。

 

原文:Rumble’s Story

 

 

 

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