
OKCからこんにちは。
YOKOです。
過去を振り返れば振り返るほど、思い出を書けば書くほど、ジェラミ戻ってこないかなあと、叶わぬことを考えてしまうこの数日…。
未練タラタラのまま、ジェラミへのさよならとありがとうの気持ちを込めて、ジェラミの特集を続けていこうと思います。
第一弾の前回は、彼の人柄がわかる現地番記者の記事を翻訳してご紹介しました。
第二弾の今回は、2016年11月にトレードされてきた当初のジェラミの様子と、私とジェラミの最初のコンタクトから、私が彼に親しみを持つようになったきっかけとなる出来事までの話を、過去のツイートや写真などを引っ張り出しながらお届けしますね。
ジェラミ・グラント、サンダーに来る
ジェラミがサンダーにやって来たのは2016年11月1日。シクサーズとのトレードでした。サンダーからはイリヤソバとドラフト指名権がシクサーズに行きました。
イリヤソバに期待をしていた時だったから、あっという間にいなくなって残念だなと思っていた記憶がある一方で、ジェラミのことは全く知りませんでした。
基本的に、サンダー関係のことしか追っかけてないからね…。
ジェラミは、トレードでやってきた翌日の11月2日、アウェイのクリッパーズ戦でサンダーの一員としてデビュー。その時にはこんなツイートをしています。
#ThunderUp ⚡️ pic.twitter.com/Y40NU0uIB5
— Jerami Grant (@JeramiGrant) November 3, 2016
さらに3日のウォリアーズ戦に出場した後、その2試合の自分のハイライト映像をツイート。早速ラスからのアリウープを決めたり、ブロックしたりダンクしたり。
🕑⚡️up pic.twitter.com/xEhNP2AbqO
— Jerami Grant (@JeramiGrant) November 5, 2016
そんな中、私が初めてジェラミとコンタクトを取ったのは、その次のホームでの試合、11月7日のヒート戦。その日に撮ったジェラミの写真、ジェラミとのツーショット写真が残っています。

サンダーが、というかプレスティさんが?好きそうな、手足の長いアスレチックな選手だなあと思いましたね。そしてとにかくスタイル抜群!


初めて会ったその日、私のことだからきっと、「OKCにようこそ!」って声をかけたでしょう。
サンダーに来てくれた選手に初めて会えた時は必ずそう言うようにしているんです。『来てくれてありがとう』という気持ちを込めて。
それがトレードで、選手の意思じゃないとしても、来てくれてありがとうという気持ちに変わりはなく。ここに長くいたいと思ってくれるようになるといいなあと毎回思うわけです。
ちなみにジェラミは、このシーズンと翌シーズン途中くらいまでは、事前練習に出てくればロッカールームに戻る前にファンサービスをしてくれる人で、会えた時はサインもくれてツーショット写真も快く対応してくれていました。
こうして、ファンサービスの良かった2016-17シーズンは、ジェラミとその後も何度かアリーナで会うことができたのです。
ジェラミに親しみを持ったきっかけ
アリーナで選手と交流ができる機会がある私にとっては、バスケットボール選手としての魅力以外に、ほんの少しのコミュニケーションで感じるその人の人柄に惹かれることが多々あります。
全く知らなかった相手チームの選手の中にすごく感じのいい対応をしてくれる選手がいると、その選手の顔と名前を覚えるように。
スーパースターと呼ばれる選手がいつもファンに優しかったり、逆に冷たかったり、SNSで見かける噂通りの素敵な選手だったり、噂に反して良い人だったり、第三者経由でない私自身が受ける選手の印象があって、それで選手を好きになったり嫌いになったりもします。
サンダーの選手との交流が当然一番多くはなるものの、サンダーの中でも滅多に会えない選手もいるので、やっぱり普段からファンサービスをしてくれて、ちょっとでも話したことのある選手にはどうしても親しみを抱きがちです。
ジェラミの場合は、OKCに来てすぐ会えたことで興味も親しみも涌いたのですが、アリーナでの対応が特別神対応というわけでもなかったので、それだけだったらそんなに気になる選手にならなかったと思います。
実は、ジェラミに対してより親しみを持つになったきっかけが、他に二つあったのでした。
1ジェラミがSNSで私とのツーショット写真をシェア
一つは、11月16日の試合前に私がジェラミからサインをもらっている写真が、サンダー公式のインスタに載り、それをジェラミ本人が自分のSNS(ツイッター、インスタ、ファイスブック)でシェアしてくれたこと。
ジェラミのツイート
Love the fans ⚡️ pic.twitter.com/vdfO0VyX7T
— Jerami Grant (@JeramiGrant) November 18, 2016
サンダー公式のインスタには、実はこれまでにも何度となく登場してたりするのだけど、その中でもジェラミとの写真はモノクロですごく印象に残っていただけでなく、それを本人もシェアしてくれたのが(それもあらゆるSNSで!)とっても嬉しかったんですよね。
トレードされてきて間もないタイミングで、ジェラミが早速サンダーファンと交流!っていうプロモーション的な要素もあったかもしれませんが、それでも私にとっては記念の一枚。
二人で小さなジェラミのカードの四隅を持って、お互いがサインしているところを見つめているという構図もお気に入り。
こういうことがあるだけで、『ジェラミとの思い出』ができた気がしてくるから単純なものです。
2ジェラミと本屋で遭遇
もう一つは、その後12月になって、ジェラミと本屋で遭遇したこと。
先に言っておくと、OKCに住んでいるからといってサンダーの選手とあちこちで良く会うかっていうとそんなことはないんですよ。選手が行きそうな場所に自分も足繁く通うとか、その時いる場所をSNSで調べて敢えてそこに向かうとか、そういうことをすればもう少し機会はあるのかもしれないけれど。
それでなくても出歩くよりも家にいたいタイプの私が、普段から積極的にあちこちに出ているわけもなくて。
だからジェラミと本屋で遭遇した時は、こんなことって本当にあるんだねって感じでした。
その日、私はダンナと二人で本屋に行ってお互い違うものを物色していた。しばらくすると、ダンナが私の所に来て「すごく背の高いフードかぶった黒人がいるんだけど、サンダーの選手じゃないかな」と言ってきた。
背が高い黒人さんがいるともしかして?って思うのはよくあるんだけど、だいたいNBAの選手とかじゃなくて、今回もまあ違うだろうと思いながら、言われた方に行ってみることに。
どのくらいの距離で気づいたのかははっきり覚えてない。おそらく3メートルくらいだっただろうか。グレーのフードを被っていたのは確かにジェラミだった。
気づいているのかいないのか、周りの人は誰も近寄っていかない。まだサンダーに来てたった1ヶ月。まだ顔をちゃんと覚えられてないのかもしれない。アリーナで会ってなかったら、私も遠目には気づかなかったかもしれない。
さすがにその場で声かけるのは気が引けて、ダンナと二人で一旦本屋を出て、彼が買物を終えて出てくるのを待つことにした。
ジェラミがレジで支払いを終えて出てきたところで、思い切って声をかけてみた。すると嬉しそうに笑顔で応えてくれて、その場で少し話をすることができた。
その時話したのはトレードされてきてからの彼のプレイについて。迫力あるブロックやダンクがとても印象に残る選手だったから、そういう話を少しして。
そしてダンナが付け加えた。
「ウォリアーズとの試合でKD相手にダンクしてくれてありがとう。あれはすごかった!スカッとしたよ。」
彼は終始ニコニコ笑って、私達が褒めるたびにありがとうを言っていたけど、この時ばかりはそれまでよりも少し声を上げてた。
いい感じの締めになったので、最後に記念写真をお願いし、ノーメイクにメガネという残念な姿だったことも気にせず一緒に写真を撮ってもらったのがこちら。
ちなみに、KD相手にかましたダンク、あれでジェラミはサンダーファンの心を鷲掴みにしたと私は思ってます。
これね↓
本屋で遭遇した時、ジェラミは一人で買物に来ていて、駐車場に停めてあった車に乗って去っていったのですが、ちょっとさみしそうな感じがしたんですよね。まだOKCに来て1ヶ月で、当時22歳で見知らぬ土地で新しいチームで不慣れなこととか色々あるのかなと。
ダンナと二人、「夕食に誘えば良かったね」とその後真面目に後悔したくらい、そんな印象を受けたのです。まあ、勝手な妄想、余計なお世話なんですが。
あの日あの時のジェラミは、すごく普通の22歳の若者だったなと、そう思います。
生え抜き選手の仲間入りをしたジェラミ
そんなわけで、ジェラミがトレードでサンダーにやって来て1ヶ月で、アリーナでもそこそこ会えて、さらにSNSでのシェアや本屋での遭遇もあって、ジェラミの存在は、トレードされてきた選手というポジションから生え抜き選手と同レベルまで一気に来ましたね。
私は基本的に生え抜き選手が無条件に好きで、当時だとラス、アダムス、アンドレ、アレックス、ドマス、ジョシュとか、思い入れが強くなるのです。もちろんその中でも好きの種類や度合いが違うのだけど。
だからトレードされてきた選手がその枠に入るのは何かしらの条件があって。それが何とはうまく説明できないけど、例えばエネスみたいなタイプは速攻で枠を超えてくる感じです。
そしてジェラミも、その1ヶ月の接点が多かったということと、本屋での姿がアリーナと一味違って好印象だったことで、生え抜き選手の仲間入りをしたのかなと思います。
最初に書いた通り、2016-17シーズンは、その後もジェラミにアリーナで会ってサインをもらう機会がありました。
でもその翌シーズンから次第に、ジェラミはアリーナでのファンサービスをしなくなり、昨シーズンは私が知る限り、サインをしたのは一度だけ。選手としての成長も著しく、人気も急上昇していったので、そういう事情もあるのかもしれません。
接点がなくなったのは残念ではあったけど、その代わりに、ポール・ジョージやファーガソンが加入して、ニコニコと楽しそうに練習したり談笑したりする姿が見れるようになりました。
そんな中、昨シーズン(2018-19シーズン)にはアリーナの外で再び、ジェラミを見る機会に恵まれます。
まさにあの記事にあったような、いつもニコニコした、人懐っこいジェラミを。
次はそのエピソードをシェアしたいと思います。