オクラホマシティ・サンダーのホームアリーナであるペイコム・センターでは、この夏、大きなリノベーションが行われている。もともと、市の開発計画 / MAPS(Metropolitan Area Projects)の一部として予定されていた、2023-2024シーズン開幕に向けたアップグレードだ。
ペイコム・センターで開催されるのはNBAの試合だけではなく、コンサートやイベントなどもある。主要なテナントはサンダーだが、オフシーズンはその他のイベントが目白押しなため、ペイコム・センターのリノベーションは急ピッチで進められている。
チーム関係者によると、アップグレードは、7月9日に予定されているコメディショーまでに完了するという。
今回は、この夏に行われているペイコム・センターのリノベーションを紹介する。
ペイコム・センターのアップグレード(2023年夏)
2023年夏に行われているペイコム・センターの大きなアップグレードは以下の2つ。
大型スクリーン / スコアボード刷新
ペイコム・センターの試合を画面越しに見てきた人も、実際にアリーナで見たことのある人も、あのスクリーンの大きさ(小ささ)に、一度は「NBAのチームがこれでいいのか」と思ったことがあるのでは?
「アリーナが古いからしょうがないんです…」と心の中で言い続けてきた私も、このところの各アリーナでの大画面での選手紹介や試合映像を見るたびに羨ましい気持ちが込み上げていたことは否めない。
アリーナの第一印象を決めると言っても過言でない、あの中央の大型スクリーンが新しく大画面になり、試合の様子やスコアも非常に見やすくなるという。
As part of MAPS 4, the @PaycomCenter will have a new, much larger, $7 million scoreboard installed by September. @okcthunder pic.twitter.com/ibjo2a5I0O
— OKCTalk.com (@OKCTalk) May 30, 2023
これは楽しみ。
アリーナの全シート入れ替え
1階から3階までのすべての席がアップグレードされる。
もともと、1階と3階では足元のスペースや席の幅も違うが、それぞれがそれ(金額)相応にアップグレードされるようだ。
それでなくとも、長年使われたシートはスプリングが壊れていたり、生地が破れていたりする箇所もあったため、それがすべて新品になるだけでも大きな改善になる。
さらに、一部のエリアではシートのサイズが大きくなったり、全席にカップホルダーがつくなど、機能的なアップグレードもあるという。
それ以外のアップグレード
その他にも、エレベーターなどのバックオフィス的なアップグレードが行われている。
最上階のメディア席に行くためにはエレベーターを使わざるを得ない状況で、そうなって初めて気づいたのだが、ペイコム・センターのエレベーターは本当に古くて、たまに途中で止まることもあるほどだったので、エレベーターのアップグレードは実はありがたい。
エレベーター以外にもあるようだが、詳細は不明。
アップグレードの最中のアリーナ
5月16日、たまたまペイコム・センター周辺を散策に行った際に、運良くアリーナ内に入ることができたので、工事中のアリーナ内部の様子を撮影。
普段は取り外すことのないスクリーンがない状態。また、3階の正面のセクションの席が取り外されている。
ちなみに、アップグレード前の大型スクリーンはこの規模。
ロサンゼルス・レイカーズのような垂れ幕まで登場させての大掛かりな演出は望まないが、大画面になることによってこれまでよりも映像にもこだわってほしい。
来シーズンの選手紹介が一段と楽しみだ。