2021/1/15 第12戦 OKC vs CHI:シェイの覚醒とマークHCの采配
2021/01/15 OKC vs CHI #12
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OKCからこんにちは。
YOKOです。

オクラホマシティ・サンダーの第12戦は、OKC時間1月15日金曜日の午後7時から、チェサピークアリーナでのシカゴ・ブルズとの対戦でした。

ブルズといえば、元サンダーのHC、ビリー・ドノバン(とコーチ・モーことモーリス・チークス)の転職先。

一応正式にはこれが初めてのお帰りなさいゲームですが、プレシーズンにここOKCで2回も当たってるので、ちょっと「また?」感が否めません。

ビリーHCとマークHCの師弟対決も気になりますが、個人的にはそろそろホームで勝ってほしいと思っていた次第です。

 

RESULT:127対125(OT)でサンダーの勝利(6-6)

今夜のスタメン

レイカーズ戦で右足首を捻挫したベイズリーが休まずに出場。

連戦でレイカーズ戦を休んだホーフォードが、個人的な理由でこの日も欠場となり、再びロビーがスタメンです。

ロビーがスタメンになっても問題ないでしょって思えるようになっていることがすごい。

 

GAME FLOW

GAME FLOW 2021/01/15 OKC vs CHI

 

青の面積が少ないのは、それだけブルズが全般的にリードしていたということ。

それでも最後はサンダーが追い上げて追いついて延長戦の末、勝利するという信じられない展開でした。

22点差を逆転して勝ったのはサンダー史上5番目の記録。昨シーズン、26点差逆転した相手がブルズだったとか。

ツイートにあるように、シェイ、ドート、ロビー、ケンリッチ、ムスカラさんの要所要所での活躍が鍵となっての勝利でした。

ターニングポイントは、ハーフタイム。

この日はマークHCではなく、ベテランのジョージ・ヒル(チームメイトにはG・ヒルと呼ばれているらしい)がチームに檄(げき)を飛ばし、選手たちが自ら気持ちを奮い立たせたとのこと。

そこから3Qにドートを中心にサンダーが追い上げます。

ブルズは3Qだけでターンオーバーが9つあり、一時期22点あったリードを2点差にまで詰められたのは、当然サンダーのディフェンスも鍵でした。

そこから追いつきそうで追いつけない展開の中、チームをリードし、奮起させたのはシェイ。

自らも攻め、周りも活かし、みんなが頑張るサンダーバスケットボールを展開します。

このポクへのキック、私も超叫びました。

でもブルズもここから粘って、4Q残り1分40秒、この日前半から絶好調だったザック・ラビーンがスリーを沈め、115対99と、再びそのリードを16点に広げてきたのですが、ブルズはリードを溶かしたショックなのか、いつまでも諦めてくれないサンダーにイライラし始めたのか、ミスを連発。

最後はシェイのエンドワンで同点に追いついてオーバータームに突入です。

そしてオーバータイムにはムスカラさんが大事なところでスリーを決め、最後はブルズをしっかり守って、サンダー、まさかの22点逆転OTでの勝利となりました!

これでサンダーは6勝6敗で、再び勝率を5割に戻して西の11位です(勝率だけ見るとナゲッツ、ウォリアーズ、グリズと並んでます)。

 

MOST THUNDEROUS PLAYER

MVPは、チームカナダの2人、シェイとドートに決まり!!

シェイはキャリアハイの33得点に加えて、10アシスト、5リバウンド、1スティールでダブルダブル。

積極的にドライブし、それどうやって決めたの?っていうようなショットをいっぱい決めてたし、ディフェンダーが自分に集中すれば外にキックパスを出して、もうとにかく良かった(ボキャブラリーなさすぎ)。

 

ドートも申し分ない活躍で、まずディフェンスが本当に素晴らしいところに、オフェンスまで調子が良いともう何も言えねー!ですよね。

21得点のうち、スリーが4本ですよ!4本!これで12試合連続でスリーを決めてます。記録続いてます。

あとは8リバウンドに1ブロック、キャリアハイの6スティール!ディフェンスが光ります。

何度も言ってるけど、ショットセレクションが本当に良くなってる。

 

隠れMVPは、ファウルアウトしちゃったけどしっかり存在感を出したロビーと、OTで本領発揮したムスカラさん。

ロビーはこのパスとか、最高でした。

 

そして、この試合のMTPは、Kenny Hustleことケンリッチ

いつもは数字にはならないところでのハッスルに注目が集まる彼が、出番が増えて大活躍しました。

FG成功率100%で14得点、5リバウンド、2アシスト、2スティール。

 

彼のことは記事にもなってますよ〜。

 

THUNDEROUS VIBES from the game

この試合で私が感じたサンダラスなバイブスは…

“アイアンマン”・マイク・ムスカラ再び!

腕に備え付けられたミサイルでタンク(戦車)を爆破してクールに去っていくアイアンマン(マーベル・コミックのキャラクター)。

オーバータイムでシェイが疲れを見せていた時に、ここぞとばかりに3ポイントを2本も決めて、サンダーの勝利に貢献したムスカラさんを、現地ではそう呼ぶ人がいます。

1月6日のペリカンズ戦でも同じように活躍したし、負けそうな試合で良い仕事をしてサンダーに勝利をもたらす立役者であると同時に、タンクする必要もあるチームにとってはちょっと困る存在だったりもして…(苦笑)

ちなみにこのOTでは、「いつでも打てるようにしておくようにってシェイに言われた」んだそう。

シェイのリーダーシップが伺える一言ですよね。

 

シェイのリーダーとしての覚醒

このシュートを決めたあとに見せた、いつもどちらかとクールなシェイの意外な姿。

「前半のエナジーがあまり良くなかったから、ちょっとそういうのも必要かなって感じたんだ。僕はリーダーとしてそうありたいし、そういうリーダーになれるってわかってるから」

感情を、表情と身体全体で思いっきり表現して、チームメイトの気持ちを盛り上げているのが珍しいなと思ったと同時に、これが、シェイのリーダーとしてのブレイクスルーになるんじゃないかなと思いました。

キャリアハイ33得点を記録しただけじゃなく、まさにチームを背負って勝ったという印象。

数字と、気持ちの両方で。

 

「シェイは特別だよ…。彼の活躍はまだまだずっと見れるんだ!(楽しみだぜ!)」

シェイの師匠、クリス・ポールの言葉が頼もしいです。

 

マークHCの見事な采配

シェイもドートもケンリッチもロビーもそれ以外の選手も、それぞれが素晴らしい仕事をしたのも事実ですが、この試合で注目すべきはマークHCの采配でしょう!

ここまで12試合、ロビーとケンリッチを信じて、少しの時間でも使い続けたからこそわかった彼らの良さと彼らの成長。

この試合ではシェイとドートの陰で実はその2人の存在が大きく、特にマークHCのケンリッチの使い方が見事でした。

3Qにはシュートタッチのイマイチなベイズリーの代わりにケンリッチを投入し、そこからサンダーは反撃を開始。その様子を見て、さらにクロージングからOTにかけてもベイズリーを使わずにケンリッチを起用して、それが功を奏しています。

ローテーションの組み合わせがある程度決まりつつあるように見えた中での今回の采配は、マークHCが個々の選手の調子と試合の流れを見て、臨機応変な対応をする証拠。

彼はタイムアウトを取るタイミングも(これまでのサンダーのHCに比べて)早いし、選手だけじゃなくてマークHCの成長もすごく楽しみになってきました。

ちなみに、クロージングメンバーから外れたベイズリーが自信なさげにプレイしていたのが気になる試合でしたが、シューティングのスランプはいずれなんとかなるだろうと思うので、気にせず気持ちだけは強気で行ってほしいです。

多分痛めた足首もまだ気になっていると思うし、徐々に良くなるでしょう。

 

逆転勝利に貢献したサンダーカルチャー

“Resilience(復元力:困難な状況から復活する力)”は、サンダーカルチャーのひとつとして、OKCに拠点を移してからプレスティが築き上げてきたもののひとつ。

今回の大逆転勝利の一因でもあるそのカルチャーについて、マークHCがかなり饒舌に語ったのでご紹介します。

「”Resilience(復元力:困難な状況から復活する力)”の文化はずっと前からここにある。もちろん昨シーズンもそれはあって、シェイやベイズ、ルー、ムスカラはそれを多少感じることができたと思うし、これからもそのカルチャーを維持していきたいと思っている」

「この精神は、オクラホマの街の精神でもあって、チームがOKCに来た時に、チームと街の精神を一致させることが優先事項だったことを私は知っている。このコミュニティでプレイすることの意味、どんな意味があのロゴに込められているかを、ここでプレイする選手たちにいつも教えているんだ」

「チームのロゴを見ると、その精神のことを考えるんだ。不屈の精神や闘争心が、私たちのチームにはある。うちには様々な選手がいる。若い選手も多い。チームの中にそういうメンタリティを育てていきたいと思っている」

 

サンダーのロゴを胸に付ける意味や、サンダーのカルチャーを築き上げてきた経緯については、ニック・コリソンとKD、ラスが語っているのを読んでもらうのが一番。

 

そして街とチームの繋がりが強いので、チームに来ると選手もスタッフも、この街の歴史を知り、この街の人たちがどういう価値観を持っていて、この街に住む私たちにとってサンダーがどういう存在であるかを知るために、メモリアルミュージアムに行くわけです。

 

そうやって、“Resilience(復元力:困難な状況から復活する力)”のカルチャーが脈々と引き継がれていくように、球団もマークHCも日々努めている中での、この大逆転勝利はきっとコーチとしても嬉しかったのだと思います。

「不屈の精神が今日は際立っていた。もしも今日の試合に勝てなかったとしても、チームが立て直したことは進歩だと思っている。選手自身の中からそういう気持ちが出てきたんだ」

「もしも最後のショットが決まらずに負けていたとしても、諦めずに戦い続けて勝てるチャンスを自ら作り出していたことが成長の証だ、彼らはよくやった」

インタビュー中に、なんども選手のことを褒めていました。

 

確かに、彼らはは何度も何度も逆境に立ち向かい復活しようとしていました。

マークHCが言い続けている『48分間を戦い抜くこと』。

まさにそれを体現した試合で、勝っても負けても、最高に楽しい試合だったのは間違いないですね。

 

HIGHLIGHT

GAME FLOW AND BOX SCORE

OVERVIEW

OVERVIEW 2021/01/15 OKC vs CHI

 

PLAYER STATS

BOX SCORE 2021/01/15 OKC vs CHI

 

POSTGAME INTERVIEW

シェイのヒーローインタビュー

マークHC

ケンリッチ

 

ARTICLES about this game

サンダー公式から

 

The Oklahomanの記事

 

The 48

 

NEXT GAME:1月19日ナゲッツ戦

諸事情あってブログの最終的な編集が遅れていたところ、ニュースが入ってきました。

サンダー対76ersの試合が延期に!

サンダー側ではなく、76ers側で接触追跡調査が進行中で、試合開催に必要な8人を用意できないために、いわゆるNBAの安全衛生プロトコルに従って延期ということです。

12月23日のロケッツ戦に続いて、サンダーはこれで今シーズン2試合目の延期。

延期された試合はシーズンの前半が終わったあとにやるようなので、延期されてばかりだと休みがなくなるのが心配ですが、みんな若いから大丈夫かな。

ちなみに、サンダー側は特に何も問題がないので、アリーナでスクリメージを始めたようです。

 

改めて、次の試合は1月19日のナゲッツ戦

ということで、サンダーの第13戦目は、デンバーに飛んでナゲッツと。

ナゲッツは今6勝6敗でだんだん上り調子になってるところなのかな?

ジェラミがいなくなって全然追っかけてませんが、手強いことには変わりはないでしょう。

サンダーは『0-0メンタリティ』で気持ちを切り替え、次もまた『48分間戦い抜く』試合をしてほしいです。

ここからまたアウェイが続くけど頑張れー!!

 

 

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