
オクラホマシティ・サンダーは11月5日(日本時間6日)、ウィスコンシン州ミルウォーキーのファイサーブ・フォーラムでここまで負けなしのミルウォーキー・バックスとの対戦した。試合は94-108でバックスに敗れている。
この試合の欠場選手
- サンダー:チェット・ホルムグレン(ケガで全休)、アレクセイ・ポクシェフスキー(肩)、リンディ・ウォーーターズ三世
- バックス:ヤニス・アデトクンボ(左ひざの痛み)、ジョー・イングルズ(左ひざ)、クリス・ミドルトン(左手首)、AJ・グリーンほか
GAME RESULT : OKC 94 – MIL 108 L 4-5 (9/82)
STARTING FIVE

ヤニスが欠場となったバックスに対し、サンダーはいつものシェイ・ギルジャス・アレクサンダー、ルーゲンツ・ドート、ジョシュ・ギディーに加えて、ジェレマイア・ロビンソン・アール(JRE)とマイク・ムスカラを投入。
サイズ少し大きめで外のある選手を使ってどこまで対抗できるのか!
GAME FLOW & STATS
第1Qはバックスと同じ34点を取ったサンダーだが、第2Qに引き離され、53-76と23点ビハインドでハーフタイムを迎える。
常に猛反撃を見せるサンダー得意の第3Qの逆転こそ叶わなかったものの、第4Qに粘りを見せ、サンダーは一時10点差まで追いつく。
しかし、さすがは8試合全勝のバックス。ディフェンスが緩むことはなく、第4Q残り5分強でサンダーは主力を下げて投了となった。



TAKEAWAYS from the GAME
ひよっことベテランの戦い
サンダーとバックスの対戦で、注目しておきたい数字がある。
今シーズンの開幕ロスターに登録された選手たちの分析をした『ロスター調査』によると、サンダーとバックスはある意味で対極にいるのだ。
チーム所属選手の平均年齢では、サンダーは最も若く(23.14歳)、バックスは最も上(29.47歳)。
チーム所属選手のNBAでの平均経験年数(シーズン数)では、サンダーは最も少なく(1.94年)、バックスは最も多い(7.24年)。
NBA選手の23歳と29歳、2年弱の経験と7年強の経験では印象がまったく違う。
バックスはさらに、MVPをはじめとする各賞を受賞した選手やオールスター出場経験のある選手がいる。チームはつい最近(2021年)優勝もしている。
確かにヤニスは試合に出ていなかった。だが、圧倒的存在がいなくても、十分に戦えること自体が経験の差を物語っている。
サンダーとバックスの対戦は、「ひよっこ」と「ベテラン」の戦いのようなものなのだ。
そして、実際の試合もそんな印象で、バックスにあしらわれている感が否めなかった。
「我々は諦めず、粘り強く戦った」
ひよっことベテランの戦いとはいえ、サンダーはひどい負け方をしたわけではない。
以下、試合後のマーク・デイグノートHCのコメントを見ながら振り返ってみよう。
「試合の立ち上がりは、オフェンス面ではかなり良いペースで対戦できたと思う。両チームが互いにストップをかけるのに苦労しているように感じたが、我々はディフェンスでリバウンドを取るのに苦戦した」
第1Qは34-34で同点で終わっている。両チームとも3ポイントショットが良かった。嘘じゃない。サンダーも3Pが良く決まった。
JREが2本、ダリアス・ベイズリーが1本、ジェイレン・ウィリアムズ(JDub)が1本の3Pを沈めた。JREは、シェイ(9得点)を押さえて、第1Qに10得点を記録している。
「(JREとマイクのスタメン起用について)相手を動かしてスペースを作り、少しでも妥協せざるを得ない状況に追い込むという、オフェンスにおける目標は達成できたと思っている。(バックスは)リムプロテクションが素晴らしいので、(JREとマイクが)一緒に出ることで、相手のビッグマンをバスケットから引き離すことができる。
ディフェンス面では明らかにリバウンドが問題で、前半に出場した全員で(バックスに)67点を取られてしまった。それ以上取られていた可能性もある。前半は誰1人としていいところがなかったが、オフェンス面では素晴らしい仕事をしてくれたね」
さすがディフェンシブレーティング首位のバックスとあってペイント内での得点も止められ、シェイですら、いつもに比べてかなりの苦戦を強いられているように見えた。
ロペスが下がっても、サージ・イバカが出てくるのも大きい。元サンダーのイバカは昔を思い出させるようなブロックをかましてくれていた。
「後半は拮抗した戦いぶりが見られたと思う。立ち上がりの時間帯こそ相手にショットを決められたが、我々はエナジーを高める努力をした」
第3Q開始早々、ジェボン・カーターが連続で3Pを決め、サンダーはバックスに18-3のランを許す。
一方のサンダーは、ムスカラの3Pがなかなか決まらず、普段なら決まるシェイの攻撃を止められるなかで、ベイズ(1)とウスマン・ジェン(2)とアイザイア・ジョー(1本)の3Pで多少救われる。第4Qは序盤に追い上げを図り、一時は10点差にまで詰めた。
「常に完璧にはいかないから、我々は軌道修正できるチームでなければならない。それが努力というもので、努力をすれば、試合は有利に運び、チャンスに恵まれることもある。そして、逆境に直面してもなんらかのプレイを生み出すことができる。
後半はそれができたと思う。我々は、とにかく耐えて粘り強く戦った。(バックス)は後半も良いプレイをしていたが、我々も少し試合を引き戻すことができた」
「前半のディフェンス、タフネスとリバウンドが敗因」
「我々にも何度か良い攻撃やポゼッションがあったと思うが、不十分だった。前半のディフェンス、タフネスとリバウンドが、今夜の私たちの敗因だと思っている」
サンダーがいつも頑張るリバウンドだが、前半だけでバックスが32リバウンド(12オフェンシブリバウンド)>サンダーは18リバウンド(4オフェンシブリバウンド)と差を見せつけられ、最終的にはバックスが55リバウンド(18)、サンダーが38(9)と圧倒的な違いだった。
「窮地に陥る状況を自ら作ってしまうと、そこから立ち直るのは難しいものだ。我々は決して諦めたわけではなく、リードを少しでも縮めようと戦い続けた。だから、後半の選手たちの戦いぶりには感謝している」
試合残り約5分でサンダーは主力を下げ、J-WillとJDubのダブル・ジェイレン・ウィリアムズと、ジェンの1年生3人と、ちょっと不調気味のトレイ・マンとアーロン・ウィギンズの2年生2人がコートに立った。
J-Willは出場するや否や、チャージングを奪って本領発揮。試合は決着していたが、サンダーにとっては選手育成のための大事な時間となった。
それにしても、マークHCが何度も「感謝している」と選手を労ったのが印象的だった。
選手スタッツ
- シェイ:18得点、2アシスト、1リバウンド、1ブロック、1スティール
- ジョシュ・ギディー:15得点、2アシスト、6リバウンド
- JRE:12得点、1アシスト、3リバウンド、1ブロック
- マイク:9得点、0アシスト、5リバウンド
- ジェン:8得点、5アシスト、4リバウンド
- ベイズ:8得点、2アシスト、5リバウンド、1ブロック、1スティール
48分間を徹底して戦い抜くこと
ベストチームとの対戦は、自分の位置を知る最も正確なバロメーターで絶好の機会だ。
(バックスとの対戦で)得点するためにはすごく努力しなければならないし、実際に努力させられた。それができるからこそ、彼らは優秀なディフェンスのチームなんだ。
(バックスのような)チームに勝つにはもっと徹底して48分間プレイしなければならない」
これで9連勝でリーグ唯一無敗のバックスは、現在リーグのベストチーム。
サンダーは、周囲の予想を裏切って4勝しているが、バックスを相手に見えた課題も多いだろう。
シーズンの早い段階でこの経験ができたことはきっと今後の糧になり、選手たちのやる気につながっているはずだ。
NEXT GAME: 11月7日 第10戦はアウェイでピストンズ戦
サンダーの第9戦は、11月7日月曜日午後7時から(日本時間8日日曜日午前10時から)、ミシガン州デトロイトのリトルシーザーズ・アリーナでデトロイト・ピストンズ(2-8)と行われる。







