第2戦 OKC at DEN 2022/10/22
@OKCThunder
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オクラホマシティ・サンダーは10月22日(日本時間23日)、コロラド州デンバーのボール・アリーナでデンバー・ナゲッツとの対戦した。サンダーは最後まで粘りを見せたものの、117-122で惜敗している。

2度のMVPに輝いた、動けてパスもうまく3Pも打ってくるビッグマンのニコラ・ヨキッチがいて、ヨキッチが中にいなければそこにはアーロン・ゴードンが控えるという、またもやサイズで優位に立つデンバーを相手に、サンダーがどう戦うのか。

その答えは、開幕戦のミネソタ・ティンバーウルブズ戦と同じ『スピード』だとマーク・デイグノートHCは試合前に話している。

「このチームには速さで対抗できる。彼らはリバウンド力とサイズがあるので多くの選手がリバウンドをしようとゴール下に集まる。だから、私たちが彼らをゴール下に寄せ付けず、ストップをかけてリバウンドを取ることができれば、私たちは速攻をしかけることができるんだ

スケジュールや対戦相手に関係なく、毎試合、ストップをかけてボールを奪い、どんどん走るようにしていきたい」

GAME RESULT : OKC 117 – DEN 122 (0-2)

STARTING FIVE

STARTING LINEUPS OKC at DEN

 

ウルブズ戦と変わったのは、ケンリッチ・ウィリアムズの代わりにジェレマイア・ロビンソン・アールが入ったこと。それにより、アレクセイ・ポクシェフスキーがセンターではなく、パワーフォワードという立ち位置になった。

正直なところ、この試合でのポクの印象は非常に薄い。あまりうまくはまらなかったようだ。

GAME FLOW & STATS

相手はプレイオフチームのナゲッツである。

2021年と2022年で連続MVPを受賞したヨキッチに、昨シーズンを全休したジャマール・マレーとマイケル・ポーターJr.が復帰し、今シーズンのホーム開幕戦を迎えたナゲッツである。

そのナゲッツを相手に、10回も追いつき追い越しを繰り返し、接戦を繰り広げたサンダーを褒めたい。

若いチームは勝ち切ることが難しいとは良く言われることで、最後の最後はプレイオフ経験豊富なベテラン勢の揃うナゲッツが上だった。

「私たちがしたあらゆるミスをシュートで返される羽目になった。それが優秀なチームのすることなんだ。私たちはエクセキューションでミスをし過ぎた。この試合で学んだことは、遂行することの重要性だ」—マークHC

GAME FLOW & STATS 2022/10/22 OKC at DEN
BOXSCORE 2022/10/22 OKC at DEN

TAKEAWAYS from the GAME

マイキーがプロとしての本領発揮

第2戦もベンチから出場したマイキーことマイク・ムスカラさんは、ヨキッチ相手にフィジカルにプレイ。ただそれ以上に待っていたのは、開幕戦で1本も決まらなかった3Pショットだ。

この試合、18分の出場で、3P7本中4本成功の18得点、6リバウンドを記録。

シェイがドライブで相手ディフェンスを引きつけて、外で待つマイキーにパスをして3Pを沈めるパターンがやはり美しい。

「マイクの存在は大きいよ。彼はプロフェッショナルの鑑だ。いつ自分の名前が呼ばれるかわからないのに、呼ばれたらすぐにコートでインパクトを与えられる。だから、彼は本当に素晴らしい」—ジョシュ・ギディー

ベイズのアイデンティティ

ダリアス・ベイズリーはベンチから出場すると、素晴らしいディフェンスを見せて流れを変えた。

さらに、いつもなら誰も「やめてー!」と叫んでしまう3Pショットを2本沈め、先発ユニットがいまひとつだったオフェンスの流れも変えた。

ナゲッツに対して先発ユニットのフィジカルさが足りないと感じたマークHCは試合後、セカンドユニットで活躍したベイズを褒めている。

「最も難しいことのひとつが、NBAがいかにフィジカルな世界であるかということを学ぶことなんだ。ベイズはたくさんの経験を積んできている。私たちがそういう状況で彼に声をかけるのは、彼が成長したということだ。彼はいい仕事をした。リバウンドを取ってリムを守って、いるべきところにいるんだ」 

試合の最後はディフェンス要員として繰り出され、自分の仕事をこなしていた。

21分の出場で、6得点(3P2本)、3アシスト、2リバウンド。

ベイズにしてはリバウンド数が少ないが、注目は、3ブロック、2スティールだろう。彼のディフェンス面でのインパクトは大きかった。

「ベイズは素晴らしかった。彼は1番から5番まで守れるし、オフェンス面でもリバウンドも取って3Pも決めてとても良かった。彼が自信を持ってプレイして、積極的に動き回って結果を出していると、他のメンバーにもそれが伝染するんだ。だから、すごく大きかった」—ジョシュ・ギディー

「彼はプレシーズンの最後の2試合からレギュラーシーズンに入って、ずっと自分の持ち味を発揮している」—マイクHC

ベイズは自分のアイデンティティを少しずつ掴み始めているのかもしれない。

 

シェイとサンダーの可能性

「今の自分は、望んでいるレベルにはいない」—シェイ・ギルジャス・アレクサンダー

『The Oklahoman』の番記者のジョー・ムサート記者が試合後、シェイに対して、トレーニングキャンプのほとんどとプレシーズンを全休してからこの2試合に出場してみて、調子は戻っているのかを聞いたところ、そういう返事が返ってきたという。

この試合では、33分の出場で、チーム&ゲーム最多の28得点、7アシスト、3リバウンドを記録。

3Pこそ調子が悪かったが、シェイの動きは前のウルブズ戦以上に『シェイ』で、ジャズのような不規則なリズムの緩急をつけたドライブで、相手ディフェンダーを翻弄するシーンが何度もあった。

ディフェンダーがハードに守ってくる中で、確かに少し無理なプレイをしている時もある。

ひとつ個人的に気になっていることがあるとすれば、タイムアウトに入る直前、シェイが手をひざに置いてうつむき加減で息を切らしているように見える場面だ。

「コンディショニングがまだまだだ」とウルブズ戦の試合後にマークHCが言っていたことを思うと、本調子ではないのかもしれない。

だとすれば、シェイはここからもっと化けるはずだ。

さらに、シェイの相棒のギディーも、試合後にこのチームについてこう話している。

「優勝候補の2チームと対戦してみて、この4か月間に僕らががしてきたことを見せられたと思う。デンバーのような経験豊富なチームと戦って、最終クォーターまで戦い抜いたチームメイトを誇りに思う。

でも、僕らはまだ、自分たちがどれほど良いチームになれるか、その輪郭すらつかめていないと思うんだ。 まだまだ伸びしろはあるけど、この4か月の成長を考えると僕らの可能性に本当にワクワクしているよ」

チームのリーダーで、選手としてのピークを迎えつつあるシェイが今シーズン大きく飛躍し、続くドートやベイズが自分のアイデンティティを見つけてプレイし、3年生のポクと2年生と1年生がチーム一丸となってサンダーバスケットボールを繰り広げたら、サンダーが第2の山をかけ登り始める日も近いだろう。

その他諸々

  • サンダーはウルブズ戦に続き、ナゲッツ戦でもリバウンドでナゲッツを上回った(47-46)。
  • 速攻からの得点も18-5でサンダーが上。この辺りはペースを上げる作戦が生きているといえるだろう。
  • ベンチの得点も47-33とサンダーが上回ったが、これについてはナゲッツのスタメンは格上過ぎて敵わないことがわかっていたのでセカンドユニットで差をつける想定だったようだ(マークHC談)。
  • 最終的にはペイント内での得点も50-38とサンダーが大きく上回った。サンダーの3Pが(前半まで)外れまくり、ナゲッツはペイント内で得点せずとも3P成功率が52%を超えていたことも要因だろう。
  • サンダーはヨキッチを止めるためにダブルチームに行った後に、外で待つ選手のディフェンスに遅れがち。ウルブズ戦でも似たようなことが多々あった。相手の3Pをどう止めるかも課題。
  • ドートの自信は素晴らしいが、3Pは一度外れ始めたら他の選択肢も考えるべき。大事なところで3Pを沈めたのは認める。が、やはり6本連続外すのはいただけない。
  • ケンリッチの判断力は素晴らしい。ディフェンスはもちろんだが、オフェンスにおいて自分がすべきこと、攻めるべきかパスするべきか、の判断が光っていた。彼がサンダーで居場所を見つけ、実際に輝いていることは嬉しい限り。
  • JREとアーロン・ウィギンズのことについてあまり触れないのは、いつも安定しているタイプだからと一応ここで言っておく。
  • ナゲッツがシェイのドライブを止めるためにゾーンディフェンスにしていたが、それでも切り込んだシェイがすごかった。
  • ヨキッチはボール運びもパスも安定していた。最終的に19得点、16リバウンド、13アシストのトリプルダブルはさすが。

NEXT GAME: 10月23日 第3戦はホーム開幕戦でまたウルブズと対戦

サンダーの第3戦はホーム開幕戦!

10月23日日曜日午後7時から(日本時間24日月曜日午前9時から)、ペイコムセンターでミネソタ・ティンバーウルブズと再び対戦する。

お互いに様子を見ながらだったと思われる初戦と違い、戦い方がわかった状態での一戦になる。

サンダーはBack to Backで多少疲れが出る可能性もあるが、ホームの応援を背負っての活躍&ハッスルを期待したいところ。

問題はペイコムセンターがどこまでファンで埋まるかだ。

 

アリーナの様子は現地からまたリポートする予定。

 

 

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