
OKCからこんにちは。
YOKOです。
今回からしばらくは、『Russell Tour (以下ラッセルツアー)』のレポートをお届けします。
このラッセルツアーは、超が付くほどの大のラッセルファンの、らまださんとYukikoさん(Yukikoさんはラッセル以外にも追っかけ経験あり!)のお二人によって企画されたもの。
彼女たちがOKC入りした際には、私もそのツアーにどっぷり参加したので、二人の許可を得た上で、今回ツアーの全貌を(特筆すべき点にフォーカスを当てつつ)このブログにて書かせていただく運びとなりました。
ラッセルツアー企画のきっかけ
らまださんとYukikoさんは、私にとってはサンダーナイト(オクラホマシティサンダー応援ブログ管理人のしゅう&あみ主催)で知り合ったサンダーファミリーで、日本では何度も顔を合わせている友達です。
そしてどちらも過去にOKCに来たことがあるのですが、二人一緒ではなく別々だったので、『次はラッセルファン同士でラッセル尽くしの旅がしたいね』と話したのがこの企画の始まりだったそう。
シーズン中にあるラッセルの誕生日をお祝いしたい!
旅の企画は盛り上がり、次第に、ファンとしてはラッセルの誕生日をお祝いしたい!という想いが強くなります。
ラッセルの誕生日である11月12日がサンダーの試合と重なるか、それがホームの試合となるか、ドキドキワクワクしながら、二人が8月のスケジュール発表を待っていたのを覚えています。それだけ早い段階から、このラッセルツアーは企画されていました。
サンダーのスケジュール発表後、ラッセルの誕生日に試合はあるものの、それはホームのOKCではなく、ボストンでのセルティックス戦であることが判明します。
すると彼女たちは、誕生日にボストンで試合を観て(当然ラッセルへの誕生日おめでとうメッセージボードを掲げて)、その後OKC入りしてピストンズ戦とロケッツ戦を観るという、西へ東へそして真ん中への、アメリカ横断を決意。
乗り換えが多くても、ラッセルへの愛があれば関係ない!
いつかOKCに来ようと企んでる人なら知っているでしょう。
ここには日本からの直行便がないということを。オクラホマの場合、アメリカ国内ですらハブ空港へ飛ばなくてはいけないケースが多いのです。
二人の場合は、日本からまず西海岸はサンフランシスコへ飛び、その後ボストンへ。
試合を楽しんで、一路OKCへ。
と言いたいところですが、ボストンからOKCへは直行便がないパターンなので、一度ヒューストンへ飛んでからOKC入り。
OKCで2試合観て、ヒューストンへ再び飛んで、その後東京へ、というスケジュール。
一週間の旅の間に何度飛行機に乗ると思います?
こんな旅、相当なラッセルファンじゃないとできませんよ。
ところが出発前になって悲しいニュースが…
そんな熱いラッセルファンの二人のもとに、ツアーが始まる前に非情にも悲しいニュースが入ります。
なんとラッセルが試合中に手を骨折し、4週間の戦線離脱・・・。彼女たちが観る予定の3試合が、その4週間にすっぽりと入ってしまったのです。
ラッセルの復帰戦を観た人ならわかると思いますが、彼はコートの上でボール追いかけて飛び回って走り回って、がおーっ!って吠えてるのが一番かっこいいんです。あのスピードを目の前で観るのが、ファンとしての一番の喜びなんです。
それが一番の目的なのに、それが叶わないという結果に、私も、そして二人の計画を知るサンダーファミリーも、彼女たちにどう声をかけていいかわからない程でした。
それも、らまださんにいたっては、初めて行った昨年の年末年始のサンダー観戦旅行の時も、ラッセルが直前で再び右ひざの手術をすることになり、彼のプレイを生で観れていないのです。
リベンジとして計画した今回のラッセルツアーが、またもやこんなことになるなんて、、、
らまださんが一番ショックだったとは思うけれど、私もかなり落ち込みました。
と同時に、ラッセルがコートにいなくてもOKC滞在中は楽しんでもらいたい!前回は私がこっちにいない時に来たので、今回は色々ちゃんとサポートしたい!と、さらに気合いが入ったことは言うまでもありません。
二人を待ちながら、OKCで私が準備していたこと
彼女たちがこの計画を立てていた頃、私はこちらに既に移住していましたが、今回は遊びに来たのではなくて結婚+移住でした。
そのため、プライベート(結婚式、グリーンカード申請の書類作成、その他諸々手続き、あれこれ)がかなり忙しく、その中でも心配だったのが、運転免許取得と車購入が間に合うのかっていうことでした。
オクラホマは車社会ですからね、車なくして彼女たちのサポートなんてできやしない。
移住してきてからの苦労やらその辺のプライベートな話も、アメリカ社会のおもしろ話としていつか書きたいなーとか思うのですが、読者の皆さん、興味あるのかな?サンダーのネタが溜まってるんでそれを優先しつつ、まあ要望があれば時間をみて。自分の記録的に書いておくっていうのもいいかも。
まあ、そんなわけで私自身色々ありはしたのですが、なんとか免許も車も間に合って、一人で乗り回す時間も事前に十分あったので、そこは準備オッケーでホッとしました。
あ、あともうひとつ、二人のラッセルツアーに備えて私が用意した物。
ラッセルのジャージです!
そうやって私もちょっとずつ準備をしながら、二人が来るのを楽しみにしつつ、でもやっぱりせっかく来るのにラッセルのプレイが観れないことがずーっと気になっていて、個人的にも何かできないかと色々動いてみたり。
ツアーが始まって起きた、ボストンの奇跡
ところがラッセルツアーが始まってみたら、そんな私の心配をよそに、もう想定外のとんでもないことが起きちゃうんだから、人生っておもしろい!
彼女たちが日本を発った後、最初に降り立ったサンフランシスコでのんびりしてるツイートや、最初の目的地のボストンは霧がすごいよツイートなどを、アメリカにいる私は時差が関係ないので、まさにライブで見ながら、時々二人とコミュニケーションを取っていたのです。
そしたら、何かすっごいことが起きたらしい、らまださんの慌てたツイートが目に入りました。
その瞬間は見逃してたけど、良く見たらその直前にはこんなツイートがあったんです。
「目の前にラッセルが」
え?え?え?ですよ。
何?ラッセル?目の前にラッセル!?
ボストンのバーニーズでラッセルにばったり!
すかさず色々調査してわかったことは・・・
二人はセルティックス戦を控えた水曜日の午後、ラッセルがBarneys New Yorkとコラボ展開してるブランドをチェックするために、ボストンのバーニーズに買物に行ったのです。
そしてそこで、ラッセルとばったり遭遇したのです!!
そんなことってあり得ます?普通なかなか起きませんよね?
Yukikoさんによると、ちゃんと会話もし(Yukikoさんがんばった!)、二人ともサインをもらい、ツーショット写真も撮ってもらったというから、さらに驚き!
事実確認後、私は嬉しくて嬉しくて誰かとシェアしたくてダンナに報告。あまりに興奮して話したため変な英語になった気がするけれど、彼は日本語がわかるからちゃんと伝わり(笑)、これまでの事情を知ってる彼も大喜びでした。
そして私は次に、ツイートで嬉しさを報告。日本の皆は寝てる時間だったので、誰に対する報告じゃいっ!って感じですけど、いやね、もう一度改めて書くけれど、本当に本当に嬉しかったんです、この時。
ラッセル本人に会ったら死んじゃうとか倒れちゃうとか固まっちゃうとか言ってたらまださんが、とりあえず死にも倒れもしないで、ラッセルと写真を撮れたっていうことが!
ラッセルを見れた、っていうレベルじゃなくて、ラッセルと会えた、っていうね。もちろんジャージ来てバスケしてる姿じゃないけれど、サインに写真、会話付き。そんなことはそうそうあることじゃない。
写真見せてもらったら、ちゃんと固まってるのは宣言通りだったけど。
不運が続いてショックを受けてたらまださんのことを思うと、本当に本当にただただ嬉しくて、泣けてきたくらい。
その後、徐々に日本の仲間が起き始め、何かが起きたことに気づき、そこからニュースは日本中(のNBAクラスタ)に広がっていきました。
ラッセルとの遭遇の一部始終
その時点では詳細までは聞けなかったのですが、後にOKC入りした彼女たちから聞いた、具体的な出来事はこんな感じです。
バーニーズのラッセルブランドコーナーで買物をしていた二人。
『メンズだし、どれも高いねえ』とか言いながら物色中、そこに現れたのが、なんとラッセルその人本人!
Yukikoさん、驚きながらも声をかけようとすると、『今電話中だから(後で)』的なジェスチャーをされます。
電話が終わった時、ちょうど二人はセール品のコーナーに。ラッセルは反対側にいたのですが、あまりのことに動けない二人。
すると、優しいラッセル、様子を察して自ら近寄ってきてくれます!
そこでYukikoさん、勇気を持って話しかけます。
「ハイ、ラッセル!誕生日おめでとう!手はどう?」
「ありがとう。手の調子はいいよ。」と、ラッセル。続けて、「何か買ってくれた?」と聞いてきます。
「まだこれから。」とYukikoさんが答えると、
ラッセルは「じゃあサングラスはどう?」と勧めてきます。
しかし、そこは超が付く程のラッセルファンの二人。サングラスは日本で既に購入済みです。
「もう持ってる」と伝えて、サインと写真をお願いしてみると、なんと快諾。
そこで、サングラスのケースにそれぞれサインをもらい、さらにツーショット写真を撮ってもらいました。
写真は、ラッセルのお付きの人が二人の携帯で撮ってくれましたが、携帯を構えたその時に、ラッセルの顔がほころびます。
それはらまださんが0番のラッセルの携帯カバーをつけていたから。Yukikoさんもサンダーカバーだし、嬉しいはず。
そしてお礼とその日の夜試合を観に行くことを伝え、“See you later!” と言い合ってお別れをしました。
どうですか、この話!ほんとにすごい引き寄せだと思いませんか?
二人のツーショット写真、もちろん見せてもらいましたが、しっかり肩に手がまわっていて、にっこり笑顔のラッセルでございましたよ。
あまりの突然の信じられない出来事に、Yukikoさんはしばらく手の震えが止まらず、らまださんはその時は普通っぽくしてたものの、後からパニック状態になってツイートがおかしくなるという、そんな状況だったそうです。
Yukikoさんは旅慣れていて英語も話すので、声をかけるのも得意だろうと私も思っていたのですが、実はこの時、らまださんのためにもこのチャンスを逃すまいと、かなり頑張って話しかけていたようで、後々OKCでは彼女の違う一面を見ることになる、、、って話はまた追って。
夜のセルティックス戦でもラッセルが気づいてくれる!
ちなみにその夜のセルティックス戦では、見事な逆転勝利を飾ったサンダーでしたが、私はTVに映るはずの二人の姿を探すのに必死でした。
二人はばっちり映っていたし(つまりそれだけ前の方に座っていたし)、ラッセルも二人に気づいてしっかり笑いかけてくれたらしいです。それもバースデイメッセージを見せた時にはとても嬉しそうに手を振ってくれたりしたとか。
これは確実に覚えてもらってると思いませんか?
バーニーズの自分のコーナーにいて、誕生日を知ってて、自分のブランドのサングラスを既に買って持っていて、携帯で写真撮ろうとしたら一人はサンダー、もう一人は自分の携帯カバー付けてるのが見えて、夜の試合では近くに座って、自分のジャージ着て応援してて、誕生日のメッセージボード持ってて、試合より自分のこと見てる日本人がいたら、、、
そりゃ、覚えちゃいますよね。
彼女たちはサンダーのベンチ側、通路近くに座っていたので、選手の出入りの時にはハイタッチの機会もたくさんあって、ラッセル以外の選手との接触も十分で幸せいっぱいだったみたいです。
とはいっても、『バーニーズでばったり』に敵うものはないでしょうけれど。
こうして、ボストンにおける、二人の衝撃的かつ濃密なラッセルとの時間は終わりました。
この話を聞いた時には、もう十分過ぎるほどの経験をしてるし、これ以上何も起きることはないだろうと思ってしました。
でも、ラッセルツアーはこれで終わりはしなかったのです。
OKCに入ってから何が起きたのか・・・
続きは次回!