
OKCからこんにちは。
YOKOです。
サンダーが喉から手が出るほどほしいもの。それは何と言ってもやっぱりシューター。それもスリーポイントが打てるシューター。
その担い手として、昨シーズンの活躍と飛躍を期待されていたのが、アレックス・アブリネスでした。
シュートに波はあったものの、チームメイト(それもラス)からも信頼され始め、もどかしかったディフェンスもどんどん良くなってきていたアレックス。
そんな矢先、彼はシーズン途中から欠場が続くようになり、その理由が『個人的なもの』として明確に説明されぬまま、結局2月にはサンダーを去ることになってしまうのですが、その経緯については、私もこのブログで何度か触れてきました。
その続報として、いずれアレックスが状況を語る日が来るという記事を書いたのが3月。
そのまま月日は流れ、夏が来て、そして昨日、アレックス自身がSNSで、彼に起きたことについて語る映像を発表しました。
それを踏まえて今回は、アレックスのことについてまとめておこうと思います。
アレックスが語る、バスケットボールに対する想い
2019年7月3日に、アレックスがSNSにアップした映像では、アレックスとバスケットボールを友情関係に例え、彼自身がスペイン語でその想いを語っています。
英語の字幕がついていますが、映像を見ながら、文字を追いながら、アレックスの声のトーンを聴きながらだと、理解するのが難しいと思うので、下に日本語訳をつけました。日本語で意味を理解してから映像を見ると、ちょっと理解が深まるかなと思うので、参考までに。
Querido balón / Dear ball / 親愛なるボールへ
アレックスが、バスケットボールを友達に見立てて語りかけています。
#Queridobalón🏀 pic.twitter.com/AWnh5JDxeq
— Alex Abrines (@alexabrines) July 3, 2019
親愛なる友よ、
なんてことだ!こんなにずっと一緒に過ごしてきて、今になって僕にこんな仕打ちをするなんて。歩き出すよりも前からの付き合いなのに。何年もの固い友情が、数ヶ月前、ただ君のことが怖くなり始めたって理由で、全て粉々になってしまった。
君のことを見ることすらできなかった。憎みさえした。君と一緒にいるのが義務に感じることもあった。少しでもチャンスがあれば君を避けるようにした。ただ、君から、君の周りの全てから逃げたかった…。
だから僕は、ずっと自分に言い聞かせたんだ。こんなことありえない、意味がわからない、前みたいな気持ちに戻るべきだって。
だから僕は、信頼する仲間に助けを求めて一流の専門家に頼ることにしたんだ。かつて僕らが一緒だった時にいつも感じていた幸せを取り戻すために。
だから僕は、もうこんなのたくさんだって口にすることに決めたんだ。僕らの友情のために戦いたかったし、また一緒に笑いたかったから。
それは簡単なことじゃなかったよ。何度も諦めようと思った。インスピレーションが感じられて、僕のベストを引き出せる、他の方法を見つければいいって自分に言い聞かせたんだ。
でも君ほど深く、僕を夢中にさせる物も人は他になかった。だから僕は勇気を振り絞って、この悪夢を終わらせることにしたんだ。
そして僕はそれを成し遂げた。笑顔も、君に会いたいという欲望も、たくさんの時間を共に過ごしたいという気持ちも、また戻ってきたよ。
親愛なるボールへ、
ただいま。僕だよ。アレックスだ。
ずっと待っていてくれてありがとう。
自分の弱さを認める勇気
私がざっと映像を見た時は、『何か辛くなったんだな。バスケから離れたかったんだな。無理したんだな。でも元気になってまたやりたくなったんだな。よかった。』というのが印象でした。
字幕を読むために映像をいちいち止めながら見たので、わかったようなわからなかったような感じもして、ちゃんと英語を書き出そうと思ったわけですが、それを日本語にして、それも伝わりやすい日本語で文章にしていたら、ぐっと込み上げてくるものがありました。
自分が大好きなことを職業にして、その職業で最高峰の舞台で活躍していて、その大好きなものが嫌いになる程の経験を想像すると、どれだけのプレッシャーやストレスを感じていたんだろうと思うわけです。
その上、アレックスのようにスペインからアメリカという異国に来て、第二言語を使ってNBAで戦う外国人選手は、より強いメンタルとより強いサポートが必要だろうなと。
頼れる人がいなかったわけじゃないだろうけれど、新婚の奥さんも英語がそれほどできない状況でアメリカに来ていて、周りは仕事に関わる人たちの集まりで、どこまで本音を話して受け入れてもらえるかわからない…、そんな状況でも毎日仕事はしなくちゃいけない…。
以前、実力主義の業界でのキャリアウーマン時代に、私も海外で一人で戦って辛い経験をしたことがあるので、それを思い出してしまうせいで余計に胸に来るものがあるのかもしれません。
ケビン・ラブをはじめ、多くのNBAプレイヤーがメンタルヘルスについて声を上げるようになったことで、必ずしもタブーとされなくなってはきたものの、精神的な弱さを口にすることは、特に競争の激しい世界では相当に勇気の要ることだと思います。
私の知るアレックスは、とても人当たりが良く、いつも笑顔でした。人の良さがその表情や仕草にそのまま出るタイプで、誰に対しても同じように優しかったことを今でも覚えています。
きっと周りに配慮する、真面目な人だったんだろうなと。溜め込んじゃったのかなと。
彼に何が起きたのかはわからないけれど、でも彼はその現実を、自分の弱さを受け入れて、周りに伝えて、向き合って、そしてまた笑顔を取り戻した。
それをこうして発表できるところまで来たということは、きっとアレックスの中でひとつの区切りがついたということなんだろうなと私は解釈しています。
アレックスの解雇からこれまで
アレックスがサンダーから解雇されたのは2019年2月9日のこと。
その後もアレックスは引き続きOKCに滞在している情報がちらほらと流れていました。
プレイオフ中、サンダーの応援にアリーナに来たこともあったし、OKCがサンダーストームで大変だった日には友達の家でシェルターに避難している様子をSNSで見かけたこともありました。
OKCを去る前には、ダウンタウンの彼の自宅にサンダーの選手が良く使うピザのフードトラックを呼んで、ちょっとしたフェアウェルパーティをしたようです。
Amazing pizzas!!! Thanks for having us. It’s always a pleasure!!! #bestipizzasinokc https://t.co/N4E2XBaQWW
— Alex Abrines (@alexabrines) May 26, 2019
いつもの笑顔のアレックス。OKCの夏でちょっと日焼けした感じですね。
そして最終的にOKCを去ったのは5月31日。もともと27日に発つ予定が、アメリカンエアラインによって31日に変更され、払い戻しがないことをツイッターで愚痴ってました(笑)
Oooh boy @AmericanAir second rebooked flight to Spain. I was suposed to flight on the 27th, couldn’t flight today, trying to fly on friday 31st... And no refund at all...😒😒
— Alex Abrines (@alexabrines) May 29, 2019
Well... at least I’m going back 😂😂😂 pic.twitter.com/G1LUCI9nBG
— Alex Abrines (@alexabrines) June 1, 2019
ということで、アレックスはサンダーを去った後も、基本的には5月末まではOKCにいて、6月から本格的にバルセロナに帰国しているようです。
アレックスの今後
バルセロナに戻り、バスケに対する想いも取り戻したアレックスの今後が気になるところですが、残念ながら彼がサンダーに戻ることはありません。
もともと解雇した選手と再契約をするには一定期間が必要で、しばらくは無理だと番記者のジョン・ハムが言っていたような記憶があります…。記憶は定かではないですが。
そして実は、いくつかの記事によると、アレックスは古巣のユーロリーグのバルセロナと3年契約が決まったとされています。
本人やチームからの正式発表というわけではないみたいですが、色々チェックした限り、事実っぽいです。だとしたら、こんなに嬉しいことはない!
おめでとう、アレックス!
Alex Abrines agrees to three-year deal with Barcelona | Eurohoops https://t.co/5DrvPNwvsW
— Eurohoops.net (@Eurohoopsnet) July 4, 2019
【7月12日追記】アレックスがFCバルセロナと正式に契約
アレックス本人のツイートで知りましたが、FCバルセロナがアレックスとの契約を公式に発表しました。噂通りの3年契約(3年目はオプション)のようです。
💣✍ Agreement to sign @alexabrines until 2021. The 25-year-old has reached a two-year agreement with @FCBBasket with the option of a third season
— Barça Basket (@FCBbasket) July 12, 2019
👉 https://t.co/DBwvkhupLo
🔵🔴 #ForçaBarça! pic.twitter.com/BOW2CMuYce
Alex is backと題したビデオも。
🤙 @alexabrines is back!
— Barça Basket (@FCBbasket) July 12, 2019
🔵🔴 #ForçaBarça! pic.twitter.com/NqzH6gELgO
本人からのメッセージ(スペイン語だからわからないけど)
👋 Welcome back to Barcelona, @alexabrines!
— Barça Basket (@FCBbasket) July 12, 2019
🔵🔴 #ForçaBarça! pic.twitter.com/S58HfvkZtj
おそらく、戻れて嬉しいよ、シーズン開幕楽しみにしてるよ、見に来てね!みたいな感じかと。←全くの想像です。スペイン語できる方、ぜひコメントください(苦笑)。
※さらに追記(7月13日):スペイン語がわかる方がアレックスのメッセージを和訳してくれました!コメント欄で確認してくださいね。
【追記ここまで】
サンダーでの活躍を再び見たい気持ちが全くないと言ったら嘘になるけれど、でも彼が経験したことを思うと、とにかくバスケをしたいとまた思えていることが嬉しいし、馴染みのあるバルセロナで思いっきりシーセニョールしてほしいなと思いますね。
あとね、これは全くの余談なんですけど、バルセロナみたいな、あんな食文化のある都市からOKCに来ちゃうと、やっぱりちょっと食生活が厳しいかなって気がしないでもないです。
食って身体の基本じゃないですか。どこまで妥協するかにもよるけれど、バルセロナとか、スペインはやっぱり食文化が素晴らしかったし、日本から移住している私的には、OKCは海外の食に関してもっともっと頑張ってほしいと思いますね。
最後が私の愚痴みたいになってますが、違うんですよ。海外の選手にOKCで活躍してもらうためには、やっぱりもっと食文化が豊かにならないといけないんじゃないかなと、本気で思うんです。頑張っているけど、正直まだまだなので。
だからアレックスはバルセロナで美味しい馴染みの物をいっぱい食べて、心も身体も強くなってほしいです。
そんなわけで、今回はアレックスについてまとめてみました。
アレックスが笑顔でバスケットをしている姿を見るのが待ち遠しいですね!










