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OKCからこんばんは。
YOKOです。

昨夜のネッツ戦の興奮冷めやらず、今朝はあれこれ久しぶりにゆっくりと現地番記者さん達の記事を読んだり、試合後の選手達のインタビューを改めて聞いたりしていました。

昨日はかなり気持ちが高ぶっていて、とりあえずツイートに上がってた情報(というか映像)を中心に想いを書き、記録の話で言ったらラスのことだけ最後にちょっとまとめただけですが、ポール・ジョージもなんかすごいことになってたんですね。

いや、すごかったのはわかってるんですが、それは数字とか記録とかそういうことよりも、ゾーンに入って神がかり的に活躍した4Qの姿がもう言葉にならない状況だったなあと。

それと、やっぱりあの試合後のチームの様子に、サンダーのまとまりの良さ、絆の強さを垣間見れたことが、ファンとしてはもうたまらなくて、すっかりそっちに気を取られてしまいました。

それで、とにかくなんだかいい感じのサンダーのことや、ポール・ジョージのことを、勢いで書いた私の記事だけで終わらせるのももったいない気がしたので、選手の言葉やコーチの言葉を引用して書かれていた、The AthleticのBrett Dawson氏の記事を久しぶりに訳してご紹介します。ところどころ私なりの解釈でざっくりと意訳してることをご了承ください。

 

サンダーというチームのあり方

For Paul George, a game-winner and a fourth quarter that ‘defines’ the Thunder
by Brett Dawson
Dec. 5, 2018

試合終了後、バークレイセンターのコートで、チームメイトは嬉しそうにはしゃぎながら、ポール・ジョージを取り囲んだ。ジョージのポイントガードであり友達であるラッセル・ウェストブルックは、ペットボトルの水をジョージに浴びせかけた。そのくらいしないと、ジョージの熱は冷めなかったのかもしれない。

水曜の夜、ジョージは47得点以上のことを成し遂げた。ブローアウトで負けそうだった試合を逆転させ、114112の勝利に結びつける以上のことをしてのけた。残り3.1秒でウィニングショットのスリーを決めてみせる以上のことを。

彼は彼についてまわった厄を払いのけたのだ。

 

素晴らしいキャリアを重ねながら、ジョージは水曜の夜までウィニングショットを決めたことがなかった。彼はこれまでの素晴らしいキャリアで、第4Qの残り10秒以内で試みたシュート14本を一度も決めたことがなかったのだ(ESPN Stats and Infoによる)。

やっとそれが起きた時にも、ジョージがウィニングショットを決めたことがないことに誰も気づいていないようだった。

「知らなかったよ。」
レイモンド・フェルトンは言った。

でもジョージはちゃんとわかっていた。

彼の経歴に欠けているそのことが、ある冷やかしのネタになっていたのだ。2017年のゲータレードのコマーシャルの中に当時インディアナペイサーズに所属していたジョージが、お膳立てされたウィニングショット・ブザービーターを決めるシーンがあるのだが、そのコマーシャルの後に、ジョージが試合終盤のシュートを外しているシーンが付け足されている映像がオンラインにアップされている。

「特に気にはならないよ。」
ジョージは言う。
「冗談でもミームでも、なんでもさ。俺は自分が愛してやまないことをしていて、それも最高の舞台でそれができている。色々言ったりミーム作ったりしてる人達が皆そうだとは言えないだろ。そういう奴らは今の自分に満足してないんだよ。俺は今の自分で幸せだと思ってる。好きだからバスケをしてるんだ。」

 

水曜の試合の4Qで、彼は25点という、一つのクォーターでサンダーの選手がこれまでに獲得した最多得点記録を更新し、彼が最高のプレイをする姿を見せた。ジョージは攻守に渡って脅威となり、後半で23点にまで開き、4Qの時点でまだ20点あった差をひっくり返してオクラホマシティを逆転勝利に導いた。第4Qで彼は、6本中4本のスリーポイントを含む、12本中9本のシュートを決め、6つのリバウンドを取った。

しかし、ジョージを本当に理解するには、試合の最後に彼が出したアシストに注目するべきだろう。

それは、ネッツを追い上げている最中の、残り252秒の時のジョージのプレイだ。ジョージがドライブし、リムにアタックするか、あるいはプルアップジャンパーを決めるかのチャンスだったが、彼はコーナーにキックパスを出した。そこには完全にオープンになっているジェラミ・グラントがいて、しっかりスリーポイントを決め、それによってブルックリンのリードは1091072点差に縮まった。

「アリーナにいた誰もが俺が当たっているのを知っていて、俺に決めてほしいと期待しているのはわかっていたけど。」
ジョージは言った。
「俺は
JGを信じたんだ。」

 

この回答は単純明快に見えて、実はあのプレイの重要性を示している。

「あのプレイは、俺たちの関係がどれだけ強いか、どれだけお互いを信頼しているか、つまり俺たちの絆を表していると思うね。」
フェルトンが言う。
「あの時のあのプレイが、俺たちチームのあり方全てを表しているよ。」

 

それは、様々な意味でジョージのあり方を表してもいる。

彼はサンダーのコーチ、ビリー・ドノバンのもとでここまで102試合をプレイしているが、ジョージはこれまで一度も自分が中心となるプレイを要求したことがなく、自分がシュートを打つ必要があると主張したことも一度もないと言う。彼がシュートを決めるプレイを選んだら彼は仕事を全うするが、ジョージは自分がシュートを打つように作られたプレイよりも、プレッシャーの少ない気楽なプレイを好むとドノバンは言う。

「彼はゲームを読むのが好きで、ゲームをするのが好きで、だからコーチとしては、このプレイでやっていいのはこれだけだ』みたいな限定的な状況に彼を追い込まないように、彼が楽にプレイできる状況を作らなくちゃいけない。」とドノバンは言う。
「彼には複数の選択肢が必要なんだ。」

 

水曜日は、彼がオプション1だった。

ウェストブルックはそれで問題なかった。彼もまた、21得点、15リバウンド、17アシストという、オールスターレベルのプレイをしていたが、一番大事な場面はジョージに委ねた。後半、ジョージの18本に対して、ウェストブルック8本しかシュートを打っていない。第4Qに至っては、ジョージの12本に対して、たったの2本のみだ。

ウェストブルックは試合の終盤にプルアップをする傾向があることでよく知られているが、OKC1点差で負けていた残り8.1秒のタイミングで取ったタイムアウト明け、ドノバンは、彼をバスケットに突撃させるプレイをコールした。

「ドライブするつもりだったから、俺の所に2人ディフェンスを引きつけたかったんだ。」
ウェストブルックは言う

「まさに思ってた通りのことを向こうがして、
4Qだけで25点も取ってる奴がフリーになったんだ。あれは簡単な判断だよ。」

 

ジョージはウィニングショットを決めたことのない男には見えなかった。

彼はウェストブルックのパスを掴み、少し躊躇して、ジョージのシュートを止めようとジャンプしてきたネッツのガード、スペンサー・デンウィディをやり過ごした。ジョージは一度だけボールをつき、体勢を整えてボールを放った。

「気持ちが良かったよ。」
ボールを打った時のことをジョージはそう言った。

そしておそらく、ウィニングショットを決めていないことが長い間ジョージのプレッシャーになっていた事実を考えると、決まった時はもう少し気分が良かっただろう。

最後の最後のシュートを決めるのが大変なことをドノバンは理解しているし、大舞台での大事なプレイでジョージは多くのシュートを決めてきた。だからおそらくそれが原因で、これまでジョージが眠れなくなるようなことはなかっただろう。それでも、この件を終わりにできたことは良い気分に違いない。

「彼は今日ウィニングショットを決めたんだ。」
フェルトンが言った。
「だからそれでこの話は終わりさ。」

PGの活躍をペットボトルの水で祝うラス(Photo by Zach Beeker)

最後に

ポール・ジョージがプレッシャーに弱そうなことは去年のプレイオフで気づいていましたが、この記事を読んでさらに、彼はサンダーでラスとプレイできることで一際輝けるのかもしれないという気持ちが強くなりました。オクラホマシティという街も、ラスという相棒も、そして今シーズンの多彩なチームメイトも、ディフェンスチームとしてのアイデンティティも、ポール・ジョージの性格に合っているんだろうと思います。

そしてもうひとつ思ったのは、あの試合の最後に見せたスクラムは、皆がポール・ジョージの神がかり的なプレイを共に喜び、リスペクトし、そして同時に、皆がお互いを信頼し、その時々でそれぞれの活躍を喜び合えるケミストリーがあることを示してくれていたんだなということ。

私たちが画面を通して見た姿は、サンダーの今の姿と思っていいんだろうなということ。

アレックスやパトパタさんがスランプに陥っていた時、外しても外してもいつか決まると信じてシューターにパスを出し続けたチームメイト、決まってほしいと心から思っているその姿を思い出しました。

今のサンダーは、いつも同じ誰かが活躍するチームではなく、いつも誰かが活躍するチーム。その活躍した誰かをチーム皆でリスペクトできるチーム。その裏にはきっと、練習に真摯に向き合う姿勢があるんだろうなと思います。

そしてお互いを信頼していることが、サンダーを本当に強くしているんだなと改めて思いました。

ここからどんなチームになっていくのか、とても楽しみです。

 

ESPNのRachel Nicholsがツイートしていた映像がこの話題に近かったので、追記でここに貼っておきます。
https://twitter.com/Rachel__Nichols/status/1070911373922713602

 

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コメント
  1. 素晴らしい記事をありがとうございます。
    今日の試合まで、ラスとPGの関係は、ジェラミとPGの関係よりも少しビジネスライクなものなのかな?と思っていました。
    勿論そう思いたくはなかったけれど、ラスがOKCのリーダーであることも関係しているのかなと。もう少し英語が読めればそんなことは杞憂だともっと早く気づけていたかもしれません。
    でも今日の試合で、そしてその後(日本語の)いくつかの記事を読むにつれて、コートを離れても彼らはいい友人でいい兄弟なんだろうと確信できました。

    出場時間があまりない立場であるレイモンドからこういうコメントが出ることからも本当によいチームになっていると感じます。もっと彼も見たいけど、若手の皆もみたい…困る笑
    試合後の輪にアンドレが早く戻ってくるといいなあと思ってしまいました。

    • 匿名さん、

       

      コメントありがとうございます。
      記事も楽しんでいただけたみたいで私も嬉しいです。

       

      確かにジェラミとPGはいつもじゃれあっていて仲良さげですよね。
      私には2人は兄弟のような、つまりPGがジェラミを弟のように可愛がっているような印象で、ラストはもっと同志のようなそういう強い関係があるように見えていました。確かに、現地の英語の記事やインタビューをコンスタントにチェックしていないとなかなか分かりにくい部分かもしれません。

       

      なかなか時間がかかるので翻訳記事を頻繁に書くことはできませんが、チームメイトの言葉などをブログの中でもっと伝えていけたらと思いました。

       

      今のサンダーは本当に層が厚くなったので、皆出てほしくなってしまいますね。
      これでアンドレが戻ったらもっと大変なことに。
      これまでにあまりなかった、嬉しい悲鳴ですよね。

  2. PGとラスの関係が同志、という表現にはすごくしっくりしたものを感じました。
    ジョージは今のGSWに向かっていくラスを、IND時代スリーキングスがいたMIAと戦った自分に重ねているように感じます。
    相手がどこだろうが、相手のチームにどれだけのビックネームがいようがおかまいなしに勝つ気満々のラスをとても尊敬していて、そんな彼とチームがチャンピオンシップを勝ち取るのを
    自分が助けることで、当時の自分をも助けられるような。そんな想像(妄想?)をしていました。

    シカゴ戦には似た状況ながらも負けてしまいましたが、最初ラスがアシストに徹してアダムスを強調したり、さらに新しい戦い方を探っているように見えました。
    ラスの記事も自然と笑顔になってしまうような記事で、これからも楽しみに読ませて頂きますね!

    • この後に書いた『で、実際ラッセルってチームメイトとしてどうなの?って話』の記事の中で、ペイサーズ時代の自分とラスの立場が似ていたとPGが言っている箇所があって、2人は深い部分で分かり合えている気がしますね。そしてそれぞれのプレイスタイルが補完し合っていて、やりやすいのかなとも思います。

       

      妄想がどんどん膨らみますよね、わかります(笑)。シーズン序盤では、まあ今季は様子見で来シーズンが勝負だから!とか思ってましたが、今は期待が高まってしまっています。とはいっても、ブルズ戦で改めて課題が明確になるあたり、まだまだやることはいっぱいありそうです。

       

      ドノバンHCもチームも、確かに新たなチャレンジをしていますよね。そしてそれがちゃんと形になりつつある。この調子で戦ってくれたら、私も盛り上がってこのブログも盛り上がると思うので、これはやはりサンダーに頑張ってもらわないといけませんね!

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