
どうもこんばんは。
YOKOです。
今日はジャズ戦でしたが、これ、サンダー的には勝っておきたかった試合だったはず。まだまだPO進出に向けて厳しい戦いが残っているサンダーとしては。
ところが。
負けました。それもいやな形で。
負けた理由は色々ありますが、何よりもジャズの気持ちが強かった。勝ちたい、いや、なんとしても勝つ、という気持ちが。ジャズというチームと、ジャズファンの、絶対勝ってやる!という気持ちが。
POをかけた戦いをしてるわけじゃないジャズが、なぜ負けられないはずのサンダーの気持ちに勝ったのか。
それは試合が始まるずっと前、その日の午前中の、カンターの発言が原因でした。
ちなみにカンターくん、サンダーに来てからいつも楽しそうにプレイしていて、インタビューを受ければ嬉しそうに子供のような笑顔で答えます。
だから、サンダーが相当好きなのねえと思ってました。ジャズに不満があって、出たがってたことも考慮すれば尚更のこと、今は楽しくて仕方ないのだろうと微笑ましく見ていました。
でも、その幸せな気持ちが強すぎて、午前中のインタビューでやらかしました。
まずはそのインタビューの内容から。
(英語はこちらにあります)
新しいホームはどう?いい感じにフィットしてるようだけど。
そうだね、確実にフィットしてるね。気に入ってるよ。これまで経験したことのないようなチームで、実際OKCではバスケをするのが好きなんだ。とても居心地がいいし全てが正しいところに落ち着いている。OKCにいられてとにかくすごく幸せだよ。
システムの何が違う?なぜそんなにいい感じにフィットしてるんだろう?
第一に、あらゆることだね。ファンも、コーチも、チームも、雰囲気も素晴らしい。全てがうまくいってる。これまでそんな風に感じたことはないよ。とても違う。
君とラスは親しいって噂だね。ビッグマンとPGとしてはいいことだよね?
ラスはリーグ一のPGだよ。僕はあんなPGとプレイしたことがこれまで本当になかった。とにかくリーグで一番だよ。
調子は戻ってきてると感じる?新しい環境になって以前よりもエネルギッシュに情熱を持ってプレイできてると思う?
違うのは、OKCではバスケをするのが好きだってことだと思う。それが一番重要なことだと思う。これまでのNBAのキャリアでバスケが好きだと思ったことはなかった。OKCで初めて、自分のチームのため、ファンのため、チームメイトのため、コーチのため、あらゆる人のためにバスケがしたいと感じたんだ。そういうのは初めてのことだよ。
今は幸せな状況にいると思うけど、ここ(ユタ)の何が気に入らなかったの?
一試合とか二試合だけの不満じゃなくて、3年半にわたる不満があって。今はどちらにとっても幸せだと思う。どちらにとってもいい状況になったと思っている。僕は勝てるチームであるオクラホマシティのチームの一員になれて本当に嬉しい。だからこれから先もうまくいくと思ってる。
3年半で一番のフラストレーションは何?
ほとんど全てだね。毎試合自分が精一杯プレイしてなかったことはわかってるけど、ほとんど全てが不満だったと思う。でも結果的にどちらにとってもうまくいって嬉しいよ。
確かにどちらにとってもいい状況になったけど、そのフラストレーションはコート内でのこと?それともオフのこと?
単にバスケのことじゃなくて、チームのプロフェッショナリズムだったね。OKCに行ってみて、これがNBAチームってものかってわかったんだ。ほら、超能力を持ってる夢を見ててその夢が終わって欲しくないから目を開けたくないっていう感じ?オクラホマシティは僕にとってそんな感じだね。
じゃあジャズでの時間は悪夢だってこと?
いいや、そうは言ってないよ。ジャズのことは今でもリスペクトしている。ここのコーチも今でも好きだし、ここに友達もいる。たくさんじゃないけど何人かね。ただ僕が言いたいのは、ジャズについてはコメントしたくないってこと。でもOKCに行ってみたら、「ああ、これがNBAチームのあり方なのか」みたいに思ったんだ。
君がそんなに気に入ってるOKCの良さって何だろうか?
第一に、ラッセルのようなリーダーがいる。それにチームメイトのことも気に入ってる。ファンが素晴らしい。街も気に入ってる。とてもクリーンな街だよ。あそこの全てがただただプロフェッショナルなんだ。全てが選手のためで、選手はただバスケットボールに集中するだけ。コートで自分の仕事をするだけなんだ。さっきも言ったように、ここでのことはあまり話したくない。言いたいことはたくさんあるけど、今は言いたくない。
ユタで恋しいなあって思うのは何?
(しばらく考えて、、、)山だね。それだけかな、多分。
とにかくサンダーを褒め、喜びを表すカンター。最初は、まあまあ良かったねえ、今頑張ってるもんねえ、って思いました。
ところが次第に記者にうまく乗せられて、サンダーを褒めることで見事にジャズの悪口になっていくという。言いたくないって言いながら、言いまくってるっていう。
突っ込みどころ満載の返答(あ、でも山はね、私も恋しい。オクラホマの自然はあまり好きじゃない。)
サンダーファンのひいき目だけど、確かにサンダーはいい組織だと思うし、チームの雰囲気もいいと思うし、ファンもすごいと思うのです。でももうちょっと言い方があるし、というか言い過ぎなところがいっぱい。
その結果、案の定、試合前の選手紹介の時、カンターには思いっきりブーイングが起こります。
Enes Kanter embracing the boos on Utah https://t.co/UhuIPyEBYH
— AP (@Ananth_Pandian) 2015, 3月 29
そしてそのブーイングを楽しみ、さらに煽るカンター。
試合中もブーイングは止まるどころか、どんどん酷くなって、ボールに触ってもブーイングという、サンダーファンにとってのビバリー並みの(もしかしたらそれ以上の)状況に。
そのジャズファンの凄まじい応援の後押しもあり、そして、ジャズの選手たちのカンターへの激しいディフェンスもあり、
こんなこと言ったヤツに負けないぞ!その素晴らしいチームとやらに勝ってやる!
という気持ちが、確実にサンダーにダメージを与えていきました。
試合終了後にヘイワードが言っています。
「元ジャズの選手にあんなこと言われたらね。俺たちも頭に来たし、ファンも怒らせたと思うよ。だからどうしても勝ちたかった。」
ちなみにカンターという名前を出さず、former playerと呼んだあたりに関係性が見え隠れ。。。
そして当の本人は、自分の発言が相手に火をつけたかと聞かれて、「多分ね。でも彼らはよくやったと思うよ。」と軽い感じ。
ブーイングのことも、「気にしてないよ。プレッシャー好きだし。」って言ったようだし。
だけどブーイングされてたカンターに余裕があるように見えなかったし、そもそもカンターどうのこうのより、チームとしてやりにくくなっただろうが!という気持ちが正直あります。
そして、あんな発言したんならちゃんと勝てよ!という気持ちが。
サンダーに来て活躍して、チームにも認められ、ファンにも喜ばれて、とにかく嬉しいのはわかる。
単純にすんごい素直に口から出てきちゃったんだと思うと、カンターはバカ正直な子供なんだなとちょっと温かい目で見てもあげられる(だから命名、バカンター byセンパイ)。
でも、よりによってこれから対戦しようって時に、元のチームの反感買うような発言しちゃうのは困ります。そこはもう少し大人になって謹んでもらわないと。
試合終了後のインタビューではスコッティHCも、
「カンターが紹介された時の彼の対応は好きではない。対処すべきことだ。我々はそういうことはしない。」と一言。
はい、エネスのバカンター、やっちゃいました!
スコッティとの面談プラス反省文書くの決定!
いやマジで、サンダーの選手として、自分のすることのインパクトとかちゃんと考えて発言/行動してもらわないと!
パークがいたら、きっとガツンと言われてただろうなあと、ちょっとそういう存在が恋しくなる今日この頃。
パークといえば、故障者グループが帯同してないから、ベンチにはKDもニックもイバカもアンドレもいなくて、よく考えたらみんな生え抜きで、顔が見えないだけでタイムアウトの時になんだか心細くなりました。
悪い流れの時、この子たちだけで大丈夫なのだろうか、と、ふとね。今シーズン加入したメンバーが大半を占めてて、ラスが感情的になってたら誰がこの子たちをまとめるのだろうか、とかね。
まあ、そんなわけで、勝っておきたかったジャズに負けてしまったサンダー。まだまだPO行けるかわかりません。
そして明日はPOへの望みを捨てていないサンズとの対戦。向こうのやる気も相当でしょう。うちは疲れちゃってる感じが否めないけれど、いい試合をしてほしいものです。
サンダーらしい試合を!そうすればきっと勝てる!
選手が諦めない限り、私も諦めないよー!
でも今日は最後にもう一度言わせて。
エネスのバカンター!!!