こんばんは。
YOKOです。
NBA開幕記念ということで、どんどん記事を書こうと思います。
プレシーズンの終わりのほうと、昨日の開幕戦のとき、サンダーの試合(多分ローカル映像のみ)を観ていて気づいたファンも多いと思うのですが。
KDとラッセルとコリソンが、3人仲良く座って談笑しているシーン。
これです、これ↓写真はサンダー公式サイトから
2008年に、シアトルからオクラホマシティに移ってきた時からのオリジナルメンバーのこの3人が、これまでを振り返りながらサンダーを語る、そんな映像が、時折流れていたのです。
一体、何を語っていたのか、見たいなあと思っていました。
そしたら、普通に、オフィシャルサイトに載ってたんで(ちょっと拍子抜けです、だって何かの特番かと思ったんですもーん)、ご紹介しようと思います。
改めて説明しておきますと、、、
この映像は、ローカル放送では有名な Brian Davis といつも一緒に解説をしている、元NBAプレイヤーの Grant Long の進行で、今シーズンが始まる前に撮影されたもの。
2008年当時からのメンバーである、コリソン、KD、ラッセルの3人が、これまでのシーズンを振り返りながら、サンダーカルチャーをどう築き上げ、どう維持しているかを語っています。
その映像はこちら↓(とりあえず、これはパート1 なんだそうです)。
Grant Long sat down with Russell Westbrook, Kevin Durant and Nick Collison, the three remaining players from the original 2008 Thunder team.
Five Years with the Thunder by Nick Gallo
ただ、この↑記事の中にあるコメントは今回の映像の内容とは若干違ってました。パート2のコメントが混ざってるのか、どこか省略されてるのかはわかりませーん。
今回の映像がやけに気になった私は、本気で何を言ってるか聞き取りをしたんですが、さすがにここに一語一句を載せるのは大変なので、ここでは日本語でビデオの内容紹介をしようと思います。
映像を見ている私の感想が時々入ります。
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最初に出てくるシーンでは、まだサンダーのロゴがなかった頃のウェアを見て吹き出す3人。コリソンが、「当時のユニフォームを再現して一度試合で着たらどうだろう」なんて話もしてます。
そして当時の自分の姿を見て、「ガリガリだ」とつぶやくラッセル。
「今もそうだろ」と突っ込むKD。
その会話を聞いて『どこがじゃ!』と突っ込む私(笑)
そんなKDの当時の姿を見て、「ジャージがすげーデカく見える」と突っ込み返すラッセル。
いや〜、微笑ましい。微笑ましくて、こっちまで微笑んでしまいます。へらへら〜。
その後、初練習の様子を懐かしみながら、話は次第に当時の練習のことに。
その頃、どれだけ負けても結果にこだわらず、翌日にはただひたすら厳しい練習を繰り返していたこと。若手が多くて、新たなチーム作りをしていた当時、その繰り返しのおかげで練習と試合に違いはないということが理解できたこと。それはスコットHCの指導の賜物だということ。そんなことをコリソンが熱く語ります。
続けてKDが言います。
「あの頃は全ての勝利がチャンピオンシップみたいに感じた。あの頃があるから、そのおかげで勝利ってものが当たり前じゃないってことをちゃんとわかってるんだ。」
映像は、当時のコリソンの試合後のインタビューに切り替わります。
コリソンのヒゲが妙に気になるのは私だけじゃないはずです。
そして彼が、「負けが続いても落ち込んではいられないし、勝ちが続いたからって浮かれてもいられない。ただ毎試合同じように勝ちにいくだけさ。」と平常心を保つことの大切さを語ります。
その後、サンダーのトレーニング施設の映像が流れます。
その施設を見て、ラッセルが「この練習場、大好きなんだよね。」と。
「そうなの?」とKDが聞き返すと、
「いや、なんていうかさ、“ホーム”って感じがするんだよね。」と答えるラッセル。
その言葉に胸が熱くなる、単純な私。だって、LA出身のファッション好きなラッセルが、あんなど田舎の練習施設を“ホーム”って呼ぶなんて。それもちょっと照れくさそうに。嬉しいじゃないですかっ!
サンダーがオクラホマに来たばかりの頃には、まだサンダー専用の練習施設はなく、どこかの大学の施設を借りていたらしいのですが、その後専用施設ができたことによって、そこが彼らの『仕事場』みたいな感じになったようです。
続いて、サンダー初戦の映像を見ながら、KDとラッセルが、本当にすごく懐かしそうに、
“First game.”
“Opening night.”
と、それぞれつぶやきます。初戦のアリーナは、たくさんのファンでいっぱいだったようで、感慨深げです。
さらに話は本題とも言える、サンダーのカルチャーの話へと移っていきます。
コリソンの英語はこの3人の中では聞きやすいので、この辺でちょっと英語を載せときましょう。最初にサンダーカルチャーについて話し出すコリソンのコメントです。
I remember when Sam took over and I talked to him quite a bit and he talked a lot about how he wanted to build a culture. That’s like the phrase he used a lot but I didn’t really understand what it meant but it was, I think it was about building habits and how we are going to approach everyday and it’s not easy to do because it takes consistency and discipline and you can’t take short cuts to try to get where you want to go. I think that’s the thing about what he’s trying to do is the he has a principle and he stuck by them . So I just think that the way we went about our business had to change and we started doing it slowly but surely.
サム(プレスティGM)がチームを引き継いだ後、話す機会が多くなって、どうやってカルチャーを作るか、彼はよく話していた。それがサムがよく使ったフレーズなんだけど、俺にはよく意味がわかってなかったんだ。今思えば、習慣付けとか日々どう過ごすかとかってことだったと思うんだけど、それは簡単なことじゃない。それには一貫性と規律が必要で、目標とするものに到達するための近道がないから。それがサムがしようとしてたことで、彼には原則があってそれを守っていたんだと思う。それで、これまでのやり方を変えなくちゃいけなくて、俺たちはゆっくりと、でも確実に変えていったんだ。
そしてラッセルも、当時からみんな、サンダーのカルチャーや組織に忠実で、日々組織としてチームとして成長するために努力したと話します。
KDは、サンダーカルチャーの話として、サンダーとしての最初のシーズンに、LAでクリッパーズと戦ったアウェイ戦のことを引き合いに出します。
その試合時点での成績は、22勝59敗くらいだったと記憶しているKD。つまりシーズン最終戦でしょうか。
第4Qで少なくとも30点は負けていた時に、KDがベンチを見ると、コーチ陣のひとりが、これでシーズンが終わっていいのか、もうプレイできる試合は残ってないんだぞ、と叫んでいたそうです。
選手たちがやるべきことを最後までちゃんとやるように、そうやって叫ぶ姿が、KDにはこう言ってるように聞こえたそうです。
「何があろうと俺たちはこれからも同じチームで、一貫した高い意欲で、同じように練習し、同じように試合に取り組むんだ。」
KDは続けます。
「その瞬間が、サンダーの選手としての自分にとってすごく印象に残っている。俺たちはこれまでで一番ひどいチームのひとつと考えられていたけれど、より良いチームになるために必要なことに、俺たちは何があっても、来る日も来る日も一生懸命取り組んで、自分たちに忠実だったってことを知っていたからね。」
そして最後にコリソンがこう締めくくり、パート1の映像は終了します。
「今は、自分たちのあり方や仕事のあり方(習慣)がちゃんと整ってると思う。だから選手は、初日から何を期待されるのかがすごくわかりやすいはず。とにかく以前に比べたら、今はずっとはっきりしてるよ。」
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私がサンダーを好きな理由のひとつが、そのカルチャーにあります。
以前書いたような、サンダーとオクラホマとのコミュニティのつながりの強さも、悲惨な記憶を持つオクラホマに来たからこそのカルチャーだと思うし、ずっと負け続けていても、ただ忠実に同じ気持ちで練習に取り組む真摯な姿勢も、負けていたからこそのカルチャーだと思うし、そういう痛みや弱さを持つ者は本当は強いと思うんですよね。
だからサンダーは強くなったんだと思うし、そして、これからもっと強くなると思う!
だから今年も優勝を目指す!この先もずっと、優勝を目指す!!
彼らならきっとできる!!!